【北海道】陸自7師団(師団長・中村陸将)は2月23日から26日の間、北海道大演習場で令和2年度「師団衛生訓練」を実施した。
訓練は、師団内の衛生小隊(班)や衛生救護陸曹に対し、師団の特性を考慮した救命ドクトリン(「受傷後10分以内の応急救護」「1時間以内の緊急外科手術」「あらゆる手段による迅速確実な後送」)を普及・徹底するのが目的。7後方支援連隊長を担任官として、応急処置と応急治療について演練し、衛生活動の練度向上を図った。
隊員は主に、「積雪寒冷地における衛生活動」「第一線救護における応急処置」「収容所での重傷者の応急治療」を一連の状況下で実施。駐屯地内で実際に走行している救急車内での後送間の容態急変に伴う救急処置要領、連隊などの収容所で医官の指示に基づく応急治療を訓練した。負傷状況に対し、実践的な訓練環境で迅速に対応していくための貴重な成果を得た。
7師団は「これからも隊員たちの生命を守るために、いついかなる場所においても衛生技術が発揮できるよう、訓練に邁進(まいしん)していく」としている。