【北海道】名寄駐3普連(連隊長・山﨑1陸佐)は2月5日から11日の間、上富良野演習場で戦闘団訓練検閲を受閲した。師団の陣地防御における普通科戦闘団の行動に関する練度を向上させ、じ後の練成の資を得るのが目的。

 3普連は、「3戦闘団」として2戦車連隊1中隊、2特科連隊2大隊、2後方支援連隊1普通科直接支援中隊、2施設大隊1中隊、2高射特科大隊1中隊1小隊、2対舟艇対戦車小隊の配属を受け、昨年12月から計画作成・戦闘指導・戦闘予行・現地訓練を行い、参加した約1000人の隊員が一丸となって任務を完遂すべく訓練検閲に臨んだ。

 初日、訓練開始式が行われ、その後の編成完結式で3戦闘団長の山﨑1陸佐は、「周りを見よ。俺たちは一人でも、そして自分たちの部隊だけでもない。3戦闘団の仲間がいる。自分のため、家族のため、仲間のために、どんな時も仲間と自分を信じて戦い、そして、任務を必ず成し遂げる。その場、その時、その瞬間、『目の前で起こること』は、もう二度とは起こらない。われわれは、自分や仲間が傷ついた時に、あの時こうしておけばよかったと後悔してはならない。『今という時が、いざという時、いざという時は今なのだ』、よって『今、俺がやらなければ誰がやる』、この1点を要望する」と訓示した。その後、隊員はマイナス20度以下の厳しい寒さの中で約10時間のスキー行進を実施。ほぼ全ての隊員が前進目標に到達した。

 3戦闘団は真冬の厳しい寒さにも怯むことなく、障害構成や強固な陣地構築などの防御準備を概成。時折襲う暴風雪の中でも勇猛果敢に防御戦闘を行い、敵の侵攻を見事阻止して任務を完遂した。

 また、戦闘団訓練検閲終了翌日から、同演習場で令和2年度「連隊射撃競技会」を実施し、積雪寒冷地における射撃能力の向上を図った。

 3普連は「引き続き、北鎮2師団内の朔北連隊としての威厳と威容を顕示し、国防任務の完遂のため、さらなる部隊の精強化に努めていく」としている。

画像: 訓練開始式

訓練開始式

画像: 戦闘団長による訓示

戦闘団長による訓示

画像: スキー行進

スキー行進

画像: 75式ドーザによる除雪

75式ドーザによる除雪

画像: 長距離にわたり構成した障害

長距離にわたり構成した障害

画像: 鹿砦(ろくさい)を併用し障害を強化する隊員

鹿砦(ろくさい)を併用し障害を強化する隊員

画像: 現地指導する戦闘団長

現地指導する戦闘団長

画像: 陣地構築をする隊員

陣地構築をする隊員

画像: アイスクリート陣地を構築する隊員

アイスクリート陣地を構築する隊員

画像: 防御戦闘を行う隊員

防御戦闘を行う隊員

画像: 防御戦闘を行う戦車

防御戦闘を行う戦車

画像: 射撃競技会(昼間)

射撃競技会(昼間)

画像: 射撃競技会(夜間)

射撃競技会(夜間)


◆関連リンク
陸上自衛隊 名寄駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/unit/butai/nayoro/index/index.html

陸上自衛隊 第3普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/unit/butai/3i/index/index.html



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