【広島】海田市駐47普連(連隊長・佐藤1陸佐)は12月7日から11日の間、東広島市の原村演習場で初級陸曹の実員指揮能力の向上を目的とする分隊長競技会を実施した。
競技会は、交戦用訓練装置(バトラーⅡ型)を使用し、各普通科中隊から選出された代表2個分隊が攻撃と防御を交代する形式で、各分隊が中隊の威信をかけて熱い戦闘を繰り広げた。
90分という時間制限の中、攻撃側は「目標の奪取」、防御側は「攻撃部隊の撃破」の任務達成に向け、さまざまな戦術を駆使した。
分隊長は陸曹中級課程未履修者に限定したため、分隊員のほとんどが先輩隊員となった。各分隊長は、日頃の練成成果を遺憾なく発揮し、綿密な戦闘指導・予行、積極果敢な指揮を実践。突撃直前まで企図を秘匿するため慎重に錯雑地を迂回する攻撃分隊に対し、防御分隊は潜伏斥候を活用した砲迫射撃により戦力の減殺を図るとともに、敵の攻撃方向を踏まえて柔軟に陣地の配備変更を実施して防御を継続した。
戦闘中、先輩隊員が分隊長を積極的に補佐する場面が多く見られ、リーダーシップとフォロワーシップが相互に作用することで、分隊としての一体感が生まれた。
最終日にAARを実施し、分隊ごとに戦況推移を確認。各場面での状況判断を説明し、全隊員に追体験させ、改善点を明確にした。対抗方式での競技会は連隊として初の試みであり、統裁部は「数多くの貴重な教訓を得た」と話していた。
47普連は「今後もあらゆる機会を通じて小部隊指揮官の状況判断と実員指揮能力の向上を図る」としている。
◆関連リンク
陸上自衛隊 海田市駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/kaitaiti/
陸上自衛隊 第47普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/macb/47i/index.html
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