沖縄地本(本部長・坂田陸将補)は12月20日、那覇市に所在する陸自15旅団15音楽隊が石垣市総合体育館で開催した恒例の「やいまふれあいコンサート」を支援した。新型コロナウイルス感染拡大の中での開催のため、入場者を例年の半分としたが、約400人の聴衆と音楽隊が一体となって大いに盛り上がった。
冒頭に演奏された「オリンピック東京大会ファンファーレ」は、2021年の東京オリンピック・パラリンピックへの思いを強く感じさせるものとなった。この際に使用された楽譜は、札幌オリンピック(1972年)のファンファーレの演奏に実際に使われたもので、来場者は日本での過去と未来のオリンピックに思いをはせながら耳を傾けた。
中盤は、ポップスを中心に構成。テレビアニメ「鬼滅の刃」のテーマソングとして大ヒットした「紅蓮華」から「ザ・ドリフターズ・メドレー」まで、幅広い世代が楽しめる内容となった。演奏途中には、地本石垣出張所の所員が飛び入りで「ヒゲダンス」を披露するなど、多彩な演出でも聴衆を魅了した。
終盤は「クリスマス・メドレー」で年末の雰囲気を盛り上げた。地元の石垣第二中学校吹奏楽部の4人が音楽隊との合同演奏を披露。15音楽隊は前日に同中を含む地元の2校で演奏指導も実施しており、地域社会と自衛隊の絆をさらに深めた。
来場者からは、「すばらしい演奏だった」「すごく楽しめた」といった声が聞かれ、アンコールを含む全10曲のステージに大満足の様子だった