愛知地本(本部長・福重1陸佐)は10月24日、陸自10師団が主催した守山、春日井、豊川各駐の「師団募集広報の日」に高校・専門学校・大学生や社会人、募集対象者家族、教諭、自治体職員ら計154人を引率した。10師団では8月に行われた前回よりさらに趣向を凝らし、内容を充実させた。
守山駐では、参加者を学生、社会人らにグループ分けし、それぞれに応じた研修内容に。懇談では各職種の陸自隊員や海空自のリクルータが参加者一人ひとりに職種を説明し、質問に答えた。
音楽隊とラッパ手による演奏、本部庁舎屋上ヘリポートでのローターを回した状態で駐機したヘリへの体験搭乗のほか、今津駐から輸送した戦車の体験搭乗、警務隊による指紋採取、名物「金シャチカレー」の体験喫食など盛りだくさんの内容となった。
春日井駐では、偵察隊による迫力満点の訓練展示、桃陣太鼓・駐屯地ラッパ隊による演奏、後方支援連隊、施設大隊による多様な機材・作業車の展示、動作実演に、参加者から「来てよかった」「スケールの違いに驚いた」「自衛隊に入る」などの声が聞かれた。
豊川駐の陸自車両による体験試乗は1人1台にするなど、ソーシャルディスタンスを考慮した。
生活隊舎の見学では営内居室や浴場など入隊後の生活の場を見学。訓練展示では特科連隊の女性隊員が機敏な動作で115ミリりゅう弾砲を操作して参加者の目を丸くさせ、三河陣太鼓やファッションショーなどでも趣向を凝らした。体験喫食では、ポークソテーきのこソース、マカロニサラダ、ポタージュ、生野菜など、味だけでなく栄養のバランスが考えられたメニューに参加者たちは満足していた。
愛知地本は「参加者の約2倍の隊員をもって盛大かつ充実した募集広報の日を開催した部隊と隊員の期待に応えるべく、優秀な人材の確保に努めていく」としている。