ご挨拶

 はじめまして!ライターで元幹部自衛官の太田佑と申します。

 現在、「Veterans Channel」という自衛官のセカンドキャリア支援を行うためのオンラインコミュニティを運営しています。オンラインコミュニティでは、自衛隊経歴がある方々のみが参加し、自衛隊OBがメンターとなり、退職予定自衛官のキャリア相談に乗ったり、民間企業に再就職、転職する際に必要な基礎ビジネス知識のための研修を提供しています。

画像: Veterans Channelのロゴです

Veterans Channelのロゴです

 そんな自衛官のキャリアに特化したコミュニティですので、民間企業で活躍している元自衛官メンバーも多く在籍しており、どのようなキャリアを歩み、民間企業でどのような活躍しているのかや、企業からどのような評価をされているのかといった、世間にあまり認知されていないテーマを記事にしていこうと思っています。

成長産業で活躍する元自衛官たち

 自衛官は任期制入隊の他、定年も民間企業と比較して早かったり、事情により中途で退職する依願退職など、比較的若く民間企業へ再就職しますよね。

 退職後は、ドライバー、警備といったサービス業や工場勤務といった自衛隊で培った資格で再就職しているケースが多いことがよく知られていますが、実はIT、インターネット、ヘルスケア、コンサルティングファーマで活躍しているケースも多くあります。

 そうした自衛官のセカンドキャリアの歩み方を、インタビュー形式でコミュニティに在籍するメンバーから聞き取り、みなさまにも広く知っていただこうと思います。 

 元自衛官がこうした活躍をしているのか!と世間一般の理解が進み、民間企業で活躍していることを知ってもらうことで、元自衛官のセカンドキャリアの充実化や再就職先キャリア認知引き上げにより、自衛隊入隊への後押しに繋げていければと思っています。

 そんな趣旨ですが、まずライター自身のケースを紹介していきたいと思います。

元自衛官でこそ生かせる素質

 改めまして、太田佑と申します。

 僕は2006年に一般大学卒業後、陸上自衛隊幹部候補生学校に入校(06U)しました。卒業後は特科隊に配属されましたが、その後、膝のケガなどの理由により自衛隊を止む無く退職。その後、広告会社に転職し、製薬会社の営業、マーケティングやオンライン診療サービスを提供する会社など主にヘルスケア領域でキャリアを重ねてきました。

画像: 太田佑です!

太田佑です!

 最初に入った広告会社はかなり体力勝負の会社で、当時電話での営業が主体でしたので、クライアントが課業が終わる17時くらいまで電話を掛けて、多い時は1日100件くらい掛けていました。それくらい掛けてもアポが取れるのは、1~2件です。取れたアポイントをメールで上司に報告したあとは、課業後にアポが取れたクライアント先の資料作成を、慣れないパワーポイント、エクセルを駆使して作成。

 そのため、帰宅は大体終電が多かったです。ただ、仕事への直向きな取り組みや、やり切ることで徐々に出来た実績を評価してもらい、会社での評価も非常に高かったです。こうした実直さややりきる実行力は自衛官でかなり養われていたと感じています。

 また、資料作成技術が相応に身について、新規事業立ち上げの補助も携わらせて貰いました。忙しいながらにやりがいが大変あった仕事でしたが、どうしてもクライアント先に行くと緊張してしまう性格でした。

 幹部自衛官として勤務していた中で、知らないことがあるのは恥だという認識が抜けず、クライアント先で分からないことを聞かれたり、うまく立ち回れないことで会社迷惑を掛けてしまうのではないかという気持ちが強かったんだと思います。

 そんな状況の中、サブプライム問題を発端とする不況に見舞われ、勤めていた広告会社も大きく影響を受けました。市場環境によって影響を受ける業種の弱さを実感しました。

 市況感が厳しいこともありましたが、このまま続けても緊張してしまう性格は直らないと考え、よりクライアントに寄り添う営業をしてみようと思ったことや、不況にも影響を受けずらいような専門性を身に付けたいと考えて、製薬会社のMR(製薬会社の営業)に転職しました。

 製薬会社の面接ではそれこそ、自衛隊での勤務を評価されたように思います。広告会社での実績やそうした行動が自衛隊で培われた素質、素養といったところに、MRでも同様の活動や結果が期待できるだろうと採用をしてもらいました。

 MRとして実績を出しましたが、いかんせんその実績をアピールすることが苦手な性格でした。社内では、多くの社員が僕よりもうまく見せ方やアピール力で評価を高めていたなと感じます。

元自衛官としての課題?!

 実績は出すのですが、あまりアピールができない、アピールすることは恥ずかしいとの考えが根底にあってしまい、ずいぶん経ってからそうした考えから脱却し、自己アピールすることの重要性や民間企業で求められることを理解できましたが、振り返ると非常にもったいなかったなぁと思っています。

 ただし、これは僕に限らず、自衛官の方のキャリア相談を乗ると意外にそうした方が多いように感じます。上司を立てて、自分は組織の礎であることが美徳だという意識なのかなとも感じます。

 やることをやっていれば、上司はしっかり見てくれているという意識で、僕も以前はそのように感じていましたが、民間企業では自分の実績を形にして明示し、しっかりと言うべきことを表現することが評価されます。

 例えそれが、必ずしも正解でなくとも、考えや仮説が妥当であれば、基本的に批判されることも無いです。そうした自己表現を実績を根拠に自信をもってしっかりすることを、自らの反省点も含め、キャリア相談にのっている現職自衛官の方々へはお話させていただいています。

さらに元自衛官のキャリアにご関心ある方へ

 今回はキャリア形成というより、僕の自己紹介が多めになってしまいましたが、キャリア形成、自衛隊当時の活動や転職活動の注意点などをもう少し詳しく書いていますので、ご関心ある方は、良かったらリンクを覗いてみてください!

民間企業で13年働く元自衛官幹部が自己紹介兼ねた転職活動をお話しします
https://veteranschannel.net/interview1/

 その他、今後、他のメンバーのキャリアインタビューも掲載していきますので、是非ご期待ください!

 キャリアに関してのネタなので、硬くなってしまいますが、できるだけ柔らかく書いていきたいと思いますので、応援をお願いします^^


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