【京都】陸自関西補給処三軒屋弾薬支処(支処長・神谷2陸佐)は9月8、9の両日、14旅団とともに弾薬交付協同訓練を実施した。
訓練は、有事における初度携行弾薬の交付を想定。隊員は一連の交付計画の一部分を切り取った場面として弾薬交付を実施するとともに、不審者による妨害・遅延工作を予期した駐屯地警備訓練に臨んだ。
弾薬交付は、実射訓練で使用予定の教育訓練用弾薬(155ミリH弾)を初度携行弾薬と見立て、実弾薬で実施した。門の開放と内部道路の通行規制を行い、受領車両の流れを統制するとともに、補給事務所を開設。受付・交付要領などの説明、支処による発進統制と進捗管理などを受領部隊、支処相互に連携して整斉と行った。
また、警備訓練ではライナープレート(LP)を使用した簡易掩体の設置、支処作戦室の開設、不審者情報の逐次付与による、駐屯地警備段階の引き上げ、じ後予想される事態の見積もり、さらなる警備段階の引き上げのための増強警衛隊の指定・準備、弾薬交付に与える影響や判断時期の分析などを実施した。
三軒屋弾薬支処は「弾薬交付協同訓練を駐屯地警備訓練と一体として実施するのは今回が初の試みであり、多くの教訓を得ることができた。これからも弾薬業務と業務隊業務の継続・完遂能力の一層の向上に努め、各種計画の実行性の向上に努めたい」としている。