【北海道】真駒内駐52普連(連隊長・坂口1陸佐)は6月26日から29日の間、北海道大演習場で第8回即応予備自衛官招集訓練(第1次連隊射撃野営)を実施した。各種装備火器の射撃能力などの維持・向上が目的。中隊(小隊)戦闘射撃、70式地雷原爆破装置、120ミリ重迫撃砲実弾射撃などを課目として演練した。
防御課目で行った中隊(小隊)戦闘射撃では、隠顕するホップアップ的を攻撃前進する敵戦車や敵歩兵に見立て迫撃砲の掩護射撃のもと、小隊長及び分隊長の号令により87式対戦車誘導弾、個人携帯対戦車弾、06式小銃てき弾、狙撃銃、機関銃、小銃等の対機甲、対人火力を連携させ、次々と的を撃ち抜いた。また70式地雷原爆破装置の実爆訓練は、各中隊の集成のチームで2発投射したが、中には初めて実爆を経験するという即応予備自衛官もおり、その迫力に驚きの表情を見せていた。
重迫撃砲中隊は、9月の実射検閲に向けた練成訓練の位置づけで、高い精度と速度を追求した訓練に汗を流し、砲側・前進観測・射撃指揮の3者連携について確認していた。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため毎年の恒例行事であった雇用企業主を招聘しての研修は中止となったが、各隊員は感染防止対策を万全にし任務を完遂した。
52普連は「常即一体となって真に戦える部隊の育成に尽力しており、今年度3回計画している連隊射撃野営のうち残り2回も効果的かつ魅力のある訓練を実施して更なる向上を目指していく」としている。