静岡地本(本部長・宮川1空佐)は6月2日、沼津市の今沢海岸で行われた海自のエアクッション型揚陸艇「LCAC」(エルキャック)の練成訓練を取材した。LCACの揚陸訓練ができる場所は国内に3カ所あり、沼津はそのうちの一つ。
LCACは、海面に空気を吹き付けて浮上後、船尾にある大型扇風機のようなプロペラで進み、最高時速は約90キロ。90式戦車1両、または人員約30人を積載できる。遠浅の海岸でも自由に行動できる優れた運用性能があり、上陸する地形を選ばない。
訓練当日は青空の下、LCACがファンの轟音とともに水しぶきを巻き上げながら見学者の目の前に迫り、そのまま勢いよく砂浜に上陸した。
見学者の一人は、「初めてLCACを見たが、上陸する姿は迫力あってかっこよかった。汎用性があり、災害時にも頼りになるのではないか」と話していた。
静岡地本は「これからも一人でも多くの県民に自衛隊への理解を深めてもらうため、積極的に各種訓練の様子を取材し、ホームページやSNSで配信していく」としている。
◆関連リンク
自衛隊 静岡地方協力本部
https://www.mod.go.jp/pco/sizuoka/
海上自衛隊:ギャラリー:エアクッション艇(艦艇):LCAC("LCAC")
https://www.mod.go.jp/msdf/formal/gallery/ships/airc/lcac/lcac.html