【千葉】海自下総教育航空群(群司令・井上1海佐)は3月18日、海自下総航空基地で献血協力を実施した。
現在、新型コロナウイルスの影響で献血センターを訪れる人が激減していることに加え、赤十字社が行っている各企業や官公庁などへの「訪問献血」もキャンセルが相次いでいる。
この状況を受け、平成31年度(令和元年度)に成人を迎えた隊員14人を含む172人が協力を申し出て、条件を満たした155人が1人400ミリリットルの献血を行った。これにより、千葉県内の半月分に相当する血液が確保され、県内医療に大きく貢献した。
今回の協力に対し、赤十字血液センターのスタッフは「これでたくさんの命を救うことができます」と隊員たちに感謝の気持ちを表した。
同基地での献血協力は四半期ごとに行われているが、今回の採血者数155人は、東日本大震災後の献血数175人に次ぐ2番目の記録。新型コロナ禍における危機的状況を憂慮した一人ひとりの思いが表れた結果となった。
下総教育航空群は「これからも継続して赤十字社の献血に協力し、生き続けたいと願う数多くの人命を救うことができれば幸いだ」と話している。