南恵庭駐3施設団(団長・遠藤陸将補)は10月26日、平成30年度国連アフリカ施設部隊早期展開プロジェクト派遣終了に伴い、同駐で帰国行事を行った。北方総監の田浦陸将や外務副大臣の佐藤正久氏、多くの来賓や派遣隊員の家族ら約500人が出迎え、任務の完遂と無事の帰国を祝った。
派遣団長の石井2陸佐は「練度や経験値の異なるアフリカ諸国の兵士に対し、日本人らしいきめ細やかな個人指導を心がけた。任務を完遂できて充実感と満足感でいっぱいです」と述べた。
慰労会食で隊員は久しぶりに口にする日本食に舌鼓を打ち、「ケニアは涼しくて、ご飯もおいしく仕事がし易い環境だった」などと話し、家族との団らんを楽しんだ。
このプロジェクトは陸自隊員がアフリカ諸国の陸軍兵士に対し施設機械の構造や機能を理解させ、操作や軽易な整備技術を付与するのが目的。今回で6回目となり、北方からは初めての派遣だった。
幌別駐13施群などの隊員20人は、7月30日から10月19日の間、ガーナやシエラレオネ、ナイジェリア各軍の40人にロードローラーやショベルカーなど重機5種類の操作を教え、中級程度の技量を身に付けさせた。