陸自補給統制本部(本部長・山内陸将)は2月6日、霞ヶ浦駐で平成30年度「兵站(へいたん)フェア」(関東補給処担任)を開催した。
兵站支援上の課題を官民で共有し、民間の技術や知見を活用して陸自兵站の実効性向上に資するのが狙い。全国各地の補給処や後方支援に係る約600人の隊員らがフェアに提案・展示した168社の企業ブースを見て回った。
今回のテーマは「島嶼防衛に係る陸自兵站の実効性向上~国防を支える企業の英知~」。
出展した企業は補給・輸送・整備・衛生・野外行動・駐屯地基盤の分野で商品やシステムの見本を展示。隊員は島嶼防衛に係る兵站の各種問題の解決に向け、企業の担当者と活発に意見を交換していた。
セミトレーラや林業の荷揚げや運搬に使われるタワーヤーダ、ラジキャリーなどを展示した企業の担当者は「鎮西30(方面隊実動演習)に車両を提供した際、林業の機材を自衛隊でも活用できないかという発想を得ました。隊員の方にも『そのアイデアは思いつかなかった』と好評で、当社の技術が自衛隊に役立つのなら、嬉しい」と話していた。
兵站フェアは、平成25年に「関東処フェア」として初めて開催。今年度から視点を陸自の兵站全般に拡充し、名称を変更。過去には整備用部品などの補給品の梱包容器や、倉庫作業などにおけるパワーアシスト装置を採用・試験購入している。
関東補給処は「出展企業と相談しながら、隊員に分かり易い方法で見本を展示することができた。今後も協力企業との関係を深めていく」としている。
◆関連リンク
陸上自衛隊 補給統制本部
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陸上自衛隊 関東補給処
http://www.mod.go.jp/gsdf/eae/eadep/sabu12.html
陸上自衛隊 霞ヶ浦駐屯地
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