画像1: 被災した飛行場の機能復旧を演練|空自航空支援集団

 空自航空支援集団(司令官・金古空将)は、9月10、11日の両日、八雲分屯基地で大規模地震などを想定し、被災した飛行場の機能復旧を目的に飛行場応急復旧隊(CRT)の総合編組訓練を行った。CRTは東日本大震災の教訓を基に、4年前から同集団が独自に態勢を整えてきた臨時の部隊で、大規模地震などで被災した飛行場のうち、救援物資などの空輸拠点となり得る飛行場の機能回復のほかに気象観測、航空情報などの提供、端末地業務などの機能確保が主な任務。

 訓練は今回が3回目。隊員たちは今回初めて回転翼機(CH47輸送ヘリコプター)による先遣班員の派遣に続き、固定翼機(C130H輸送機)による機能復旧要員や装備品の輸送などを想定した訓練に臨んだ。隊員たちは輸送ヘリによる先遣班員の派遣のほか、輸送機による機能復旧要員と装備品の輸送などに臨んだ。

 10日、先遣班の航空管制係が無線で航空情報を提供する中、機能復旧要員と装備品を載せた輸送機が小牧、美保、入間の各基地を経由し、八雲分基に到着。訓練指揮官の吉田哲也2佐以下隊員51人で結成されたCRTは、派遣実施計画などに関する教育により必要な知識や保持すべき態勢について理解した上で、実際の派遣と同様に空輸に関する端末地業務を行った。

 翌日は、被災した飛行場を想定した八雲分基の場外離着陸場に指揮所などを設営したほか、現地映像の伝送や気象観測、空輸に関する端末地業務、整備支援の任務を総合的に訓練。引き続き、被災した自衛隊施設の早期復旧に向け、技術支援を行う防衛省内局や北海道防衛局の施設整備調査チームも支援部隊として参加し、滑走路の輪加重測定による健全性の調査などを行った。

 航空支援集団は「これからもCRTの能力向上を図るため、関係部隊などと連携し、訓練を実施していく」としている。

画像2: 被災した飛行場の機能復旧を演練|空自航空支援集団
画像3: 被災した飛行場の機能復旧を演練|空自航空支援集団

◆関連リンク
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