2019年春入隊した「自衛官候補生」にインタビュー!
中村 聖人(なかむら きよと)
27歳 陸上自衛官候補生 練馬駐屯地第1普通科連隊教育隊2区隊 東京都板橋区(2019年5月22日当時)
どうして自衛官になろうと思ったのですか?
自候生になる前は、自宅近くのスーパーマーケットの食品売り場で、パートタイマーとして2年ほど働いていました。その間に転職を考え、求人サイトを通じて自衛官採用試験について調べました。ちょうど自候生採用年齢の上限が引き上げられることを知ったのと、自身を一から鍛え直したいとの思いから、自衛官になる決心をしました。問い合わせた東京地方協力本部の広報官から、陸自は3自衛隊の中で最も隊員数が多く、今後も多くの人員を必要としている組織だと聞きました。大きな組織の中の一員として活躍したいと思い、陸自を選びました。
どんな自衛官を目指していますか?
筋骨隆々の屈強な肉体を持ち、国民にも仲間からも頼りにされる自衛官を目指します。そのためには、いつ何が起きても常に迅速で素早く動ける準備を怠らないことと、様々な状況に合わせて迷うことなく瞬時に正確な判断を下せる能力が重要だと思います。武器科や需品科職種に興味があります。私は、機械を扱うことが好きなこと、スーパーでの接客を通じて培った思いやりの気持ちが、特に両職種に生かすことができると考えています。これまでの経験を生かし、仲間を思う気持ちや前に進もうとするやる気を前面に出して任務にあたる自衛官を目指しています。
これまで頑張ってきたことは?
物心がついたころから初めてのことにも前向きに挑戦し、「成せば成る」という言葉を大事にしてきました。どんな困難に遭遇しても、自分と仲間を信じて進めば必ず任務を完遂できると思います。2018年12月に自候生試験を受験し、合格発表後の今年1月から入隊までの約3カ月、腕立て伏せなどの体力錬成に努めました。自候生になると3㌔の持久走があると知って、その準備として自宅周辺でランニングも始めたのですが、最初のうちは1㌔くらいでへばっていました。しばらく時間が掛かりましたが、今では目標タイムの15分以内で走れるようになりました。
どこの地方協力本部で、どんなサポートを受けましたか?
自衛官採用の上限年齢が変更されることを知った2018年11月、東京地方協力本部北地域事務所に電話しました。電話する時点で入隊の意志は固まっていたので、電話した翌日に北地域事務所を訪ねて広報官に会いました。私は高校時代は部活動をせず、社会人になって長らく運動から遠ざかっていたので、体力面が心配でした。入隊後の訓練課程などについても質問し、案内パンフレットを見ながら詳しく教えてもらいました。過去問をもらい、試験対策の方法やアドバイスを受けました。入隊まで何度も訪問し、電話やメールでも継続的にやり取りしました。
休日の過ごし方は?
自候生になって間もなく、全治1カ月のけがをしました。ようやく回復しましたが、訓練中に左足首と左膝を痛めたため、しばらく休日は安静に過ごすようにしていました。その間、課業の復習や翌週に向けた予習も行っていましたが、けがをして訓練に遅れてしまったので焦る気持ちもありました。回復して間もない時のランニングでは、班長が「ゆっくりでいいぞ」と一緒に歩いてくれました。自候生として教官や班長にできる恩返しは、同期全員でこの教育期間を修了することしかないと思います。訓練に遅れた分、これからは週末にも体力づくりに励みます。
これから自衛官を目指そうとしている後輩に一言!
けがをして、訓練に置いていかれる中で、「治らなかったら辞めようか」と思い悩んだ時期がありました。それでも自衛官を辞めずに今があるのは、班長や同期の励ましに救われたおかげです。これから自衛官を目指す人も、時にはくじけそうになることがあるかもしれません。でも、苦しいことやつらいことを同期と乗り越えてください。自衛隊には生まれ育った場所、境遇や年齢が違うけれど、切磋琢磨し、刺激し合い、お互いに頑張ろうというかけがえのない仲間がいます。会えてよかったと思う出会いが必ずあります。
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