　香川地本（本部長・梶原1陸佐）は12月7、8の両日、入隊予定者ら13人を対象に海自研修を行った。海自での生活や職場の勤務環境を体験してもらい、海自への理解の深化を図るのが狙い。

　初日、入隊予定者らは広島県江田島の1術校で教育参考館や大講堂などの施設を見学。予定者の一人は「重責を担う自衛官になれるか、多少の不安もあったが、海自の歴史に触れ、自分もその一員になりたいと思った」と話した。続いて体験宿泊する輸送艦「しもきた」に移動。乗員からベットメーキングや艦内での生活要領について説明を受けた後、艦内を見て回った。

　翌日は午前6時半に起床し、参加者全員で海自体操。9時半に呉港から体験航海へ出発した。広島湾でエア・クッション型揚陸艇（LCAC）の発進・収容を見学し、昼食はしもきた特製カレーに舌鼓を打った。

　入隊予定者は「艦艇乗組員になりたい」「航海科員も魅力的」「どの職種を希望するか迷う」など、入隊に向けてやる気を高めていた。引率した地本部員は当初「艦内の3段ベッドに印象を悪くしないか」などと心配していたが、無用だった。

　香川地本は「引き続き入隊予定者らから好評を得られるような企画を行っていきたい」と話している。