<長崎>対馬駐(司令・鏡森1陸佐)は11月24日、駐屯地創立44周年記念行事を同駐と対馬市内で実施した。今年は、「対馬の防人~地域と共に~」をテーマに、午前9時40分から対馬市内の国道で陸・海・空自衛隊合同パレードから始まり、沿道に並ぶ多くの市民から日の丸の旗が振られ、行進部隊への歓呼の声があった。
陸・海・空自衛隊合同パレード
陸・海・空自衛隊合同パレード
4音楽隊(福岡駐)の演奏に併せ、パレード開始に先立ち4飛行隊(目達原駐)のヘリコプターによる観閲飛行があり、車両部隊、徒歩部隊、最後にはT4(春日基地)による観閲飛行の順で沿道を盛り上げた。
観閲部隊指揮官の対馬警備隊副隊長を乗せた指揮通信車(CCV)を先頭に、人員約200人、車両約30両、航空機4機が威風堂々と行進した。その後、部隊は駐屯地に集結。観閲式、音楽演奏、太鼓演奏、訓練展示、祝賀会食、装備品展示、子供広場、広報ブースなど多くのイベントが実施された。
観閲式で駐屯地司令は、「対馬駐屯地が任務・訓練に邁進(まいしん)できるのは地域住民のご理解、ご協力のたまものであり、引き続き対馬の皆さまのご期待にお応えできるよう全力で任務に邁進してまいります」と式辞を述べた。
式典終了後は、子供広場など各イベントに多くの人たちが来場。笑顔と歓声があふれ、楽しい時間が流れて記念行事は盛会に幕を閉じた。
記念行事前日には、4音楽隊が市内の「特別養護老人ホームいづはらⅡ」で慰問演奏を実施。集まった約80人を前にアンサンブル、カラオケなどによる歌の披露、懐かしき歌、美しき声がホールいっぱいに広がり、「手拍子、歓声、アンコール」と大いに喜んでもらった。
ホームの所長から「入居者の普段、見られない笑顔を見ることができ、元気をいただきました」とのあいさつがあり、自衛隊のこれまでの活躍への感謝の言葉もある中、拍手を受けながら会場を後にした。
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