自民党の石破茂総裁が10月1日午後の衆参両院本会議で第102代首相に指名され、同日夜に石破新内閣が発足する。新たな防衛大臣に就任する陸上自衛官OBの中谷元(げん)・元防衛大臣は、防衛庁長官時代を含め3度目の登板となった。

 同日、都内の議員会館で厳しい安全保障環境について述べた上で、「国民の皆さまが安心して生活できるようにしっかりと役目を果たす」と抱負を語った。その後、首相官邸からの呼び込みを受けた際には「宇宙・サイバー・電磁波など戦い方の様式が変わってきている」と現状を分析。その上で「自衛隊員とともに、国防の仕事をしっかりとやっていきたい」と訴えた。

 また、自衛隊の人的基盤強化にも触れ、「募集環境が厳しい中、自衛隊に入隊してよかったと思うような施策を実施していきたい」と語り、居住環境や処遇改善などを進めていく考えを示した。

 中谷氏は党内有数の安全保障政策通と知られており、今年8月には超党派の議員連盟「日本の安全保障を考える議員の会」の一員として、石破氏とともに台湾を訪問した。中谷氏は小泉純一郎政権の平成13~14年に防衛庁長官(当時)のほか、安倍晋三政権の26~28年に防衛大臣を務めた。

 防衛大学校を卒業後、陸自のレンジャー教官などを経て退官。平成2年の衆院選で自民党から出馬して初当選を果たした。高知1区選出で現在11期目。66歳。高知県出身。


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