海上自衛隊の護衛艦「かが」が10月5日から11月18日まで、米国沖合で、最新鋭ステルス戦闘機「F35B」の艦上運用試験を初めて実施する。同艦は戦闘機を運用する事実上の空母化に向けて1回目の大規模改修を終えており、航空自衛隊が保有予定の「F35B」の短距離発艦や艦上運用などを行う。

 「かが」の艦上運用試験は、米国・カリフォルニア州のサンディエゴ沖で、米海軍と米海兵隊の「F35B」の発着訓練を行う。具体的には短距離発艦や垂直発艦に加え、機体を甲板から格納庫まで移動するなどの艦上運用も行う。自衛隊からは海自だけでなく、「F35B」を運用する航空自衛隊の隊員約20人も参加する。

 「かが」の改修は令和4年3月に始まり、今年3月29日に終了。着陸時の熱に備えるために甲板の一部を耐熱化したほか、艦首の形を台形から四角に変更した。8年度から2回目の改修を実施し、艦内設備の変更を行う。

 齋藤海幕長は9月10日の会見で、今回の艦上運用試験について、「洋上でF35Bの運用能力を獲得することはわが国の運用能力を向上させるだけでなく、日米の総合運用性を高めるものだ」と説明した。


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