木原稔防衛大臣は11月20日夜、防衛省内で会見を開き、次期戦闘機の共同開発について英国のシャップス、イタリアのクロセット両国防大臣とテレビ会談を開いたと明かした。会談では、開発を担う調整機関の共同設置などついて協議。日英伊の3カ国は12月後下旬に東京で防衛大臣会合の開催を調整しており、その前に詳細な協議を行ったとみられる。

画像: 「日英伊の大臣会合で信頼関係を醸成していく」と語る木原氏

「日英伊の大臣会合で信頼関係を醸成していく」と語る木原氏

 木原大臣は会見で「高いレベルで緊密なコミュニケーションを定期的に持つことが必要だ。3カ国の共通認識の下で、会合ではフォローアップとして協業体制や作業分担などの検討に関する進捗(しんちょく)状況を確認した」と説明した。

 政府間組織の本部を英国、トップを日本人することについては「相手国の関係もあるので、回答は差し控えたい」と明言を避けた。また、国際共同開発に参画を希望しているサウジアラビアやドイツに関しても「この場でお答えすることは難しい」と話した。

 次期戦闘機は日本にとっては退役する航空自衛隊のF2戦闘機の後継機となる。2035年までの開発完了を目指しており、24年度中には政府間組織を設立する見通し。3カ国は設立のための関連条約を今年中に締結する方針だ。

提供以外は防衛日報社が撮影


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