防衛装備庁は10月17日、海上自衛隊と共に電磁気力で物体を撃ち出す装置「レールガン」の洋上発射試験を実施したと発表した。艦艇に搭載した形での試験は世界初の試みという。実現すれば従来の火砲を超える高速度で弾丸を撃ち出すため、音速の5倍(マッハ5)以上のスピードが出る極超音速誘導弾を撃ち落とすことも可能となる。

 レールガンは電気エネルギーを利用して弾丸を発射する将来砲だ。火薬を用いた従来火砲と比べて、弾丸初速を大幅に増大させることが可能となる。将来的には艦艇に搭載するほか、可動式も検討し、地上からの発射も視野に入れる。発射される弾丸は従来の誘導弾に比べサイズが小さいため、探知されにくく、超音速飛行のため迎撃されにくい特長を持つ。また、威力や射程距離を自由に設定できるという。

 防衛装備庁によると、研究試作したレールガンは、弾丸初速は既に秒速2297メートルを記録。目標性能である秒速2000メートル(戦車砲の初速は秒速1750メートル)を超えた。

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