石垣市議会与党会派の自由民主石垣(長山家康会派長)の市議らが9月29日、防衛省を訪れ、木原稔防衛大臣に要望書を提出した。台湾有事の発生が懸念される中、自衛隊の部隊が展開できるように石垣島(沖縄県石垣市)の空港や港湾のほか、地下シェルターの整備を求めた。
会派長の長山市議が「議会でも台湾有事を含めた国民保護についての特別委員会を設置した」と話した。その上で「港湾や空港の整備、(地下)シェルターなどの整備は、一つの自治体では手が回らない」と支援を要請。さらに続けて、「住民の中では、『台湾有事は悠長な話しではない』との声が広がっている」と懸念が広がっていることも説明した。
一方の木原大臣は「着任後、石垣島、宮古島を訪問した。(石垣)駐屯地の開設や、運用について協力いただき、感謝を申し上げる。要望については中身を精査し、適切に対処していきたい」と応じた。
木原大臣は9月24日に沖縄県を訪れ、宮古島市の座喜味一幸、石垣市の中山義隆両市長とそれぞれ面会。南西地域の防衛体制強化に理解と協力を求めていた。