林氏は尖閣諸島海域保全機構の代表理事に加え、「尖閣諸島を守る会」会長、「全国防衛協会連合会」会員でもある。「ハート財産パートナーズ」の代表取締役、不動産コンサルタント業など日々の業務に忙しい中、日頃から自衛隊や海上保安庁の活動を応援している。

 林氏は今年5月、同じく同機構の代表理事を務める石垣市の仲間均市議と石垣駐を訪問。中国が海洋進出を強める中、南西諸島の防衛を担う隊員の活動を激励しようと、書の寄贈を決めた。

「常に隙のない守りを」

 林氏が「国防」への思いを強めるきっかけとなったのは、陸自北部方面総監などを務めた千葉徳治郎元陸将の著書『国の守りと自衛官の矜持(きょうじ)』だった。国を思い、後輩たちへの熱いメッセージが込められた著書に感銘を受け、隙(すき)の無ない守りを期待し、「常時隙無」との言葉を思いついた。知人で書家の中村紅雅氏に揮毫(きごう)を依頼した。

 林氏は「千葉氏の著書では『常時、隙を無くすように』と説明している。石垣駐が開設したことで、いわば南西諸島防衛の隙がなくなった。命をかけて日本を守る自衛官を応援したいとの思いで書を贈った」と語る。

 林氏らの訪問を受けた石垣駐の井上司令は、「精神的な支柱となる言葉をいただいた。隊員が目に届くところに飾りたい」と感謝の言葉を述べていた。

 林氏が代表理事を務める尖閣諸島海域保全機構は令和3年8月に設立された。同機構は尖閣諸島の調査研究のほか、県内の水産業の振興の一環として同島周辺海域での漁業の安全確保を図ることなどを目的としている。 

沖縄三大高級魚「尖閣アカマチ」で固有領土をPR|尖閣諸島海域保全機構


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