宮崎地本小林所、家族会などがあめやチョコを差し入れ
宮崎地本(本部長・黒子1空佐)小林地域事務所(所長・渡邊2陸尉)は5月19日、24普連教育隊(隊長・廣田2陸佐)一般曹候補生83人による25キロ行進訓練の激励・出迎えを行った。激励は、同所の呼び掛けで、協力してもらった西諸地区の協力団体(自衛隊家族会、募集相談員会、防衛協力会女性部会、隊友会)の約40人と隊員家族約40人が参加した。
行進訓練は、午前8時の訓練開始の合図により、隊員は区隊ごとに隊列を組み、胸を張って、しっかりと歩調を合わせ、元気よくえびの駐を出発した。
行進中は、互いに声を掛けて励まし合い、地域住民からの激励にも笑顔で応え、雨上がりの暑い中、汗でびしょ濡れになった迷彩服や半長靴で歩き続けた。
大休止地点前では、協力団体を代表して、防衛協会女性部員約10人が、曹候生にあめやチョコレートなどの詰め合わせの差し入れを行った。突然の激励に隊員たちは驚いた様子で、「ありがとうございます」と元気よく応え、それまでの疲れが一気に吹き飛んだ様子だった。
午後4時ごろから駐屯地に続々到着すると、待ち受けていた協力団体や家族は、盛大な拍手と大きな歓声で出迎えた。
激励に駆け付けた川越2陸士の保護者は、「蒸し暑い中、25キロも歩き、入隊からわずか1カ月足らずで、とてもたくましく見えた」と話し、完歩した息子と写真を撮るなど再会を楽しんでいた。
隊員たちは、疲労困憊こんぱいの中、堂々とした姿で全員が完歩し、25キロ行進訓練は終了した。
宮崎地本は「今後も部隊、協力団体と連携を図り、さまざまな形で隊員の育成の一助に努めていく」としている。
<編集部より>
「教育隊」は一人前の自衛官になるために必須の教育組織。体力、精神力の向上、同期との絆などが育まれます。期間中の徒歩行進訓練もまた不可欠です。本日1面トップ記事で取り上げたのは、宮崎地本が実施した一般曹候補生83人による25キロ徒歩行進ですが、ポイントは家族会などの協力団体が激励、差し入れなどを行い、曹候生たちのサポートを行ったことです。寄せられた写真の中でイチ推しとなるカットがありましたので、レイアウト担当社員の機転で大きく紹介してみました。
こうした協力団体のサポートは各地で行われていますが、今回は家族会の存在に注目しました。心配でいても立ってもいられず来た親、どこか恥ずかしい、距離を置きたいけれど、顔は見たい子供…そんな親子の「再会」が目に浮かびます。あめやチョコレートの差し入れをしたそうです。心の中で「ありがとう!」と強く思った子供の気持ちが少しでも伝われば幸甚です(私も息子2人を持つ親なので、その辺は何となくですが…)。紙面では紹介できませんでしたが、ある親子のツーショット写真もありました。デジタル版でとくとご覧ください。
1面ほかでは、青森地本が実施した就職援護隊員向けの教育の様子も掲載しました。退職する隊員たちのサポートをする援護隊員とて、知っておいた方がいいことはあります。講話で県の経済動向などを聞き、援護隊員もまた思いを強くしたに違いありません。
その他の防衛日報の記事はPDFにてご覧ください。