「己の船を知れ」
海自佐世保教育隊(司令・吉田1海佐)は4月26日から28日にかけ、第19期一般海曹候補生264人、第27期自衛官候補生71人、第17期自衛官候補生(女性)24人の潜水艦乗艦実習を行った。
学生は、海上防衛の第一線で活躍する潜水艦に乗艦。そこで活躍するたくましい先輩の姿を目の当たりにし、潜水艦勤務の魅力を熱心に説明する乗員の思いを受け、「己の船を知れ」という潜水艦乗りの基本を十分感じ取った様子だった。
また、積極的に質問するなど、潜水艦への興味をより一層深めた様子だった。
佐世保教育隊は「乗員の温かい支援の下、充実した実習の機会に恵まれ、学生にとって今後の希望職種について考える絶好の機会となった」としている。
<編集部より>
この春から自衛隊の門をくぐった候補生たち。教育隊で連日、さまざまな訓練をこなし、日を追うごとに同期との絆の深まりや意識の向上、団結心の醸成などが養われています。
2面で注目してほしいのは、海上自衛隊佐世保教育隊が実施した「潜水艦乗艦実習」です。かつて、取材を通して海自のいくつかの艦艇の中に入れてもらったことがありますが、潜水艦だけはその秘密性などもあり、取材できたとしても甲板上が「関の山」。厳しいものがありましたが、それは仕方のないことです。それだけ、潜水艦は他国と同様、外部への情報漏れなどに最も神経を使うところ。だからこそ、記事中にありますが、「己の船を知れ」という潜水艦乗りの基本が重要。さすがに潜水艦に対する物珍しさという意識はないにしても、分からないことが多い分、積極的に質問をして船を知ることに限るのだと思います。寄せられた報告には、こうした様子が映し出されています。
2面ほかは、真駒内駐屯地18普連が民間イベント「北海道を歩こう」で給水支援をした話がありました。自衛隊の給水支援といえば、災害で断水などにより給水車を派遣するケースがよくありますが、ここでも大活躍しているのです。「地域とともに歩む自衛隊」の真骨頂といえるのではないでしょうか。
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