岩手地本(本部長・佐藤1陸佐)は4月12日、海自大湊基地で練習艦隊(司令官・今野海将補)が実施する練習艦「かしま」「はたかぜ」の特別公開に参加した。
今回の寄港は、海自幹部候補生学校を卒業した実習幹部166人が近海での練習航海で大湊基地を訪れたもの。母港の江田島を出航後、日本周辺、各地に寄港、航海しながら、日本海経由で大湊基地へ寄港した。
近海での練習航海では、実習幹部は約2カ月にわたって艦内で生活し、操艦技術などの習得や艦上生活への慣熟に励みつつ、寄港地の歴史や文化、各基地の役割や任務を学んでいく。
参加者は、「はたかぜ」の艦上の装備品や艦橋、上甲板などを見学し、装備品などの役割や能力の説明を受け、海自への理解を深めた。
参加した募集相談員からは、「艦艇の大きさに圧倒されました。実習中の幹部の方々の親切で丁寧な対応にも感激しました。これから日本を背負っていく方々にお会いでき、光栄でした」との感想があった。
岩手地本は「今後も部隊などと連携しながら、多くの方に自衛隊を知ってもらう機会を設定できるよう努めていく」としている。
<編集部より>
自衛隊の艦艇の内部まで見学できることはそうそうないこと。自衛隊がPRや自衛官募集に少しでもつなげるため、積極的に活動している公開行事は大きなチャンスです。募集対象者や募集相談員ら関係者向けに限らず、コロナ禍で縮小されていた一般公開も少しずつ増えてきているようです。
本日1面で紹介するのは、海上自衛隊大湊基地で実施された練習艦の特別公開に岩手地本が参加した報告です。参加者の「艦艇の大きさにびっくりした」の声は、自分も小学生の時に初めて見た時と全く同じ感想でした。自衛隊への親近感が出てくるきっかけになる人もいると思います。この種のイベントは重要です。デジタル版では迫力あるほかの写真もご覧ください。
ほかでは、駐屯地の周年記念事業に合わせた募集広報活動を展開した青森地本八戸地域事務所、宮城地本の活動をまとめてトップ記事として紹介しています。また、2面にも「部隊発」の周年記念行事の報告も掲載しました。「地域とともに歩む自衛隊」をPRするまたとない機会。隊員たちの思いが改めて強くなったことを感じさせる内容です。
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