「いかなる任務も完遂」
威容を示す部隊、戦闘訓練展示に歓声
<山形>陸自6師団(師団長・楠見陸将)と神町駐(司令・山本陸将補)は4月16日、桜の開花を迎えた同駐で「第6師団創隊61周年・神町駐屯地創立67周年記念行事」を4年ぶりに駐屯地を一般開放して挙行した。
駐屯地中央営庭で実施された観閲式の式辞で楠見師団長は、来場者に感謝の言葉を述べるとともに、「第6師団は災害派遣、国際貢献活動、武力攻撃事態などにも的確に対処するため、事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努めるとの宣誓を胸に刻み、南東北3県の郷土の安全と安心を守るため、統率方針を『いかなる任務も完遂しうる強靭(きょうじん)な第6師団の創造』とし、日々の地道な訓練を重ねていく所存です」と述べた。
観閲行進では、観閲部隊指揮官の山本陸将補以下651人、16式機動戦闘車など車両122両、航空機2機が威風堂々と行進し、6師団の威容を示した。
引き続き増強普通科中隊の機動展開から敵陣地攻撃による戦闘訓練展示が行われ、会場となった中央営庭ではヘリコプターからのリぺリングや機動戦闘車火砲の轟音が響きわたるなど迫力ある内容に、観客席からたくさんの歓声と拍手が寄せられた。
また、音楽演奏や装備品展示、軽装甲機動車、装輪装甲車の体験搭乗などを行い、約8500人の来場者に対して、6師団への理解と信頼、親近感を深めてもらうことができた。
6師団、神町駐は「これからもいつ、いかなる事態に対しても即応して任務を完遂するため、進化を続けていく」としている。
<編集部より>
南東北3県の安全と安心を守る陸上自衛隊第6師団と神町駐屯地。それぞれ創隊61周年、創立67周年の記念行事を実施しました。新聞では、「いかなる任務も完遂しうる強靭(きょうじん)な第6師団の創造」を掲げた楠見師団長の言葉にひかれ、大きな見出しを取りました。また、寄せられた写真もなかなか。観閲行進の車両の風景には「ザ・自衛隊」らしさがあふれています。
写真といえば、今回はありがたいことに、6師団と神町駐からそれぞれ同じイベントの報告がありました。スペースの関係で師団の報告を取り上げさせていただきましたが、神町駐から届いた装輪装甲車の体験搭乗で笑顔を見せる地域の人たちの、とてもいいカットがあり、併せて紹介しました。
2面ほかでは、令和44年度の1年間の航空自衛隊の戦闘機による緊急発進(スクランブル)のまとめを紹介しました。対象機は相変わらず中国国籍機が7割を占めたほか、今回は無人機への対応が過去最多となっていました。気球による領空侵犯など無人機対策は今後、さらに大きな問題となりそうです。
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