広報官を一元的に指揮・管理
厳しい募集環境受け対策
旭川地本(本部長・高田1陸佐)は4月1日付で「旭川地区隊」を新編した。新編は従来の募集体制を見直し、旭川市で活動する2つの地区隊を統合して広報官を一元的に指揮・管理しつつ、スケールメリットを生かし、柔軟な募集活動を実施できるようにするのが目的。
背景には、北海道第2の人口を擁する旭川市を所轄する旭川地本として、少子化に伴う労働人口の減少や高校新卒者の進学化など、厳しい募集環境が継続していることにある。
新編に先立ち、協力団体である自衛官志願推進協議会道北連合会、道北自衛隊家族会、旭川地方隊友会、旭川地本「ななかまど会」の主要役職を招いて今回の新編に伴う説明会を実施し、今後の協力関係について建設的な意見や提案などが出され、連携の強化を確認した。
本部長から旭川地区隊の看板を授与された初代隊長の佐久間1陸尉は、「あらゆる場面を活用し、自衛隊の魅力を伝え、募集対象者に自衛隊が職業選択の一つであることを理解してもらい、1人でも多くの志願者を獲得できるように、旭川地区隊一丸となって活動をしたい」と述べた。
新年度を迎え、旭川地本は「引き続きともに汗を流し、部員の笑顔あふれる職場環境を醸成して、関係協力団体と連携しつつ地域と一体となった募集・広報活動を推進していく決意を新たにした」としている。
<編集部より>
北海道第2の都市・旭川の歴史に深くかかわってきた自衛隊。3月、防衛日報と防衛日報デジタルで大特集を組んだ 旭川駐屯地だけではなく、旭川地本の活動もまた、一歩先を進んでいます。
本日の1面で紹介している「旭川地区隊」の新編は、厳しい募集環境にある旭川市の現状に危機感を持つ地本が協力団体などと調整し、連携を強化することまでを確認した上でのこと。「今のままでは足りない」「どうにかしなければ」「とにかく動こう」…。寄せられた報告には、こうした地本の熱い気持ち、そして柔軟な考えが映し出されているように思います。
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