比国防大臣と固い握手をする浜田大臣(防衛省ツイッターから)

 【2023年2月21日(火)1面】 浜田靖一防衛大臣は2月10日、カリート・ガルベス比国防大臣代行と約40分間にわたって会談した=写真(防衛省・自衛隊ツイッターから)。

 防衛省によると、冒頭、浜田大臣から、両国政府が2月9日に署名した「防衛省とフィリピン国防省との間のフィリピンにおける自衛隊の人道支援・災害救援活動に関する取り決め(TOR)」を歓迎した。ガルベス大臣代行から、同取り決めに基づく自衛隊とフィリピン国軍の間の協力のさらなる円滑化への期待が示された。

 また、浜田大臣が、ロシアによるウクライナ侵略は、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす行為で、断じて容認できない旨を述べた。また、新たな国家安全保障戦略などの策定について説明を行い、新たな戦略の下、反撃能力を含めた防衛力の抜本的強化を早期に実現する強い決意を述べた。

 ガルベス大臣代行は、浜田大臣の説明、これらの文書の策定を通じた日本の透明性に感謝し、自由で開かれた法の支配に基づく国際秩序を維持・発展することへの日本のコミットメントを歓迎した。

 両大臣は、2国間・多国間の防衛協力・交流などについても意見を交換。これまでの安全保障面での連携の深化を歓迎するとともに、自衛隊とフィリピン国軍の間の訓練などの協力をさらに強化し、円滑にするための方途の検討を継続することで一致した。

 また、日比米3カ国の防衛協力を推進していくことでも一致した。

 両大臣は、2020年に決定した警戒管制レーダーの移転に関して、プロセスの着実な進捗(しんちょく)を確認し、防衛装備・技術協力をさらに推進していくことで一致した。


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