卒業後のキャリアパスを示す
【2023年2月14日(火)1面】 沖縄地本(本部長・久保陸将補)は1月28日、令和4年度防衛大学校入校予定者に対してフォロー広報を実施した。参加者は7人。高級幹部(在沖指揮官)との懇談や防大教授による模擬授業を実施し、防大卒業後の大部隊指揮官の姿、そこまでのキャリアパスを知ってもらい、入校への意欲を高めてもらうのが目的。
まず、在沖指揮官(15旅団長の井土川陸将補、海自5航空群司令の高田海将補、空自南西航空方面隊司令官の谷嶋空将、久保地本長)との懇談を実施。赤じゅうたんが敷いてある廊下、指揮官執務室や応接室の雰囲気に参加者はやや緊張気味で、在沖指揮官からは、部隊の紹介、指揮官の業務、自身のキャリアパスなどについて説明があった。
「将来がイメージできた」
参加者から「命令を出すときは何を考えていますか」といった鋭い質問や、「司令官や組織のポストに就くことによって自分自身の成長や実力が磨かれると思った。自分の将来がイメージできてよかった」と自分の将来像がイメージできた意見もあった。
次に昼食を取りながら、15旅団の防大出身隊員との懇談を実施。参加者からの質問を受けた隊員が防大の生活環境やプライベート話などを説明。隊員と電話番号を交換し、何か不安や心配があれば引き続き質問できるようにした。
模擬授業は、防大人文社会科の宮坂直史教授(政治学修士)を招へい。「現代の戦争とテロ 安全保障を学ぶ」のテーマで、防大での授業の様子を参加者に体験してもらった。宮坂教授は、授業の冒頭で「高校と大学の違いは、答えがなく、答えは自分自身で導き出すもの」と参加者の大学での就学意欲を向上させる場面もあった。
今回のフォロー広報は、高級幹部や身近な先輩隊員の声や模擬授業を通して防大を目指す参加者への参考になったと感じた。
沖縄地本は「今後も、一人でも多くの募集対象者が自衛官に志願したくなるようなイベントや、自衛官を希望する学生ら間のコミュケーションを促進し、不安や悩みを解消できるような幅広い募集広報に取り組んでいく」としている。