【2022年12月22日(木)1面】 東京地本(本部長・山下陸将補)は12月5日、防衛大学校学生時代の恩師である横浜国立大学教育学部長、木村昌彦先生を講師に迎え、東京・市谷のアルカディア市ケ谷で東京地本の全所長、広報官に対し、広報官教育(部外講話)を実施した。
講話では、昨今の厳しい募集環境を踏まえ、東京地本が今年度から取り組んでいる、学校を中心とした募集広報活動をより推進するため、「自衛官募集活動においての、保護者、教員と広報官の人間関係の構築における着意事項~伝え方を考えよう~」を演題に話してもらった。
自己紹介の仕方学ぶ、相手の魅力の引き出し方も
講師からは、2016年リオデジャネイロ五輪の柔道日本選手団チームリーダーや小中学校の学校長としての経験を踏まえ、広報官は自衛官という職業を広く民間の方に知っていただくためには分かりやすい言葉で伝えることが必要であり、そのためには「翻訳者」になることが必要だという話を拝聴。グループワークとして伝えることを重視した自己紹介の仕方やインタビューを通じた相手の魅力の引き出し方を実施した。
―翻訳者とは「分かりやすい言葉で伝えること」
自己紹介では、広報官は、自分を表す一つの漢字を決めて、自分のことを分かりやすい言葉に翻訳し、伝えるということに着意。笑いを交えながら課題に取り組んでいた。
また、講話には、日頃から募集活動に支援してもらっている募集相談員連絡協議会から高橋会長以下9人も参加。講話を聴講してもらうとともに、グループワークに熱心に取り組む姿など、普段と違う広報官の一面を見てもらい、今後のさらなる連携強化のため気持ちを一つにする良い機会となった。
東京地本は「講話で拝聴した着意事項を実践し、より一層、学校開拓を推進するとともに、今後も自衛隊の翻訳者として、学校などと連携した募集広報活動を拡充して防衛省・自衛隊に対する理解を深め、募集目標達成のため邁進(まいしん)していく」としている。