空幕募集班の依頼受けて一般幹候生合格者に研修

 【2022年12月13日(火)2面】 <奈良>空自幹部候補生学校(校長・山本空将補)は11月18日と24日、一般幹部候補生合格者に対する研修を実施した。空幕募集班の依頼により、空幹候校が計画したもので、幹候補生合格者である研修者に対して施設見学や先輩学生との懇談を行い、入隊意欲を高め、不安を払拭(ふっしょく)するのが目的。空自としては初めての企画で、両日で男女計68人が参加した。

 研修者は、資料館「松林苑」に集合し、互いの自己紹介を行い、交流を深めた後に広報室長の山本3空佐、同室員の松田空曹長、片山1空曹による空自の概要説明を受けた。

 研修者は、山本3佐による懇切丁寧な説明と松田曹長と片山1曹の息の合ったコンビによる「笑い」を交えた説明のおかげで、次第に緊張が解け、幹部候補生としての立場が十分理解できた様子であった。

 その後、隊舎、食堂および武道場などを回り、国旗降下を見学し、厳正厳粛な態度で国旗を取り扱う光景を真剣なまなざしで見つめていた。

国旗降下の見学や先輩との懇談など

 研修者は、夕食を挟み、基地講堂「飛翔館」で、先輩学生との懇談に臨んだ。

 冒頭、先輩学生による「1年前はちょうどその席にいた」「自分たちが先輩に質問したように何でも質問してください」との言葉があり、研修者は安堵(ど)したためか、矢継ぎ早に質問を投げかけ、中には「恋愛はうまくいっていますか」「どうしたら怒られないですみますか」などユニークな質問で会場を笑いで沸かせた。

 すべての研修を終え、研修者は、広報室員に見送られながら、奈良基地を後にしたが、大型バスの車窓からは、笑顔で手を振る研修者の姿があり、「この研修を実施して良かった」との手応えを感じた。

 空幕募集班は「今後も同様の研修を行い、厳しい募集環境を克服し、良質な人材確保のため任務に邁進(まいしん)する所存だ」としている。

画像: 幹部候補生や学校についての概要を説明

幹部候補生や学校についての概要を説明

画像: 国旗降下を見学する学生たち

国旗降下を見学する学生たち

画像: 訓練場も見学した

訓練場も見学した

画像: 幹部候補生としての立場を理解してもらうために|空自幹部候補生学校

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