【2022年12月1日(木)1面】
厳しい募集環境下、地本は精力的に活動
今年も残り1カ月となった。厳しい募集環境、コロナ禍などの中、自衛隊への理解と自衛官の志願者を増やすため、地本の広報活動は続いた。中でも、ちびっ子から大学生まで、少子化が進む中、あすの日本を支える子供世代への自衛隊に対する理解の醸成は、今後ますます重要となる。こうした世代をターゲットにした活動は、将来の日本、自衛隊のためにも欠かせない。本日の紙面は、師走を前にした10月から11月の間、各地で実施された内容の報告を2ページにわたって世代別にまとめてみた。
大分大学で公務員ガイダンス
「幹部候補生」に魅力|大分地本
大分地本大分募集案内所(所長・林1陸尉)は11月9日、大分大学で開催された公務員ガイダンスに自衛隊ブースを設置し、参加した。
公務員ガイダンスは、大分大で毎年、公務員を目指す全学年の学生を対象に行われており、自衛隊、大分県庁、市町村、海上保安庁などの職員が各機関の魅力を伝えた。
自衛隊のブースでは、仕事内容や災害派遣時の活動場面を映像を用いて伝え、実際に興味を持った学生からは、「震災の時に活躍する自衛官を見て、仕事に興味を持ちました。2年後の就活に向けて、選択肢のひとつとして考えたいです」「幹部候補生の内容を聞いて魅力的に感じました」などの感想が聞かれた。
大分地本は「今後も教育機関との信頼関係強化のため、積極的に説明会などを行い、自衛隊の志願者獲得を図っていく」としている。
中京大学豊田キャンパス「とよた祭」に参加
スポーツ科学部でPR|愛知地本
愛知地本豊田地域事務所(所長・安藤3陸尉)は11月5日、中京大学豊田キャンパスで開催された「中京大学とよた祭」に参加し、自衛隊広報ブースを開設してPR活動を行った。
ブースでは、自衛隊車両の展示のほか、自衛官等募集コーナーを設置し、多くの学生らに自衛隊の学生採用制度などについて説明。理解を深めてもらった。
学園祭の会場である中京大学豊田キャンパスにはスポーツ科学部があり、同学部からは、毎年多くの学生が自衛隊に入隊。中には、自衛隊体育学校に特別体育課程学生として入校して活躍している。
広報活動中に、今年度自衛隊に入隊予定の中京大の学生が自衛隊広報ブースを訪れ、立ち寄った学生たちと自衛隊について語り合い、大いににぎわった。
豊田所は「今後も積極的に地域が主催するイベントに参加し、自衛隊の魅力についてアピールして志願者を獲得する所存だ」としている。
また、愛知地本は「近年の少子化の進行による募集対象者の減少、民間企業の2年ぶりの新規採用、大学生の就職内定の早期化、内定率の高止まりなど、自衛官等募集を取り巻く環境がますます厳しくなっている中、学校などとのつながりを大切にし、一つひとつの広報イベントを通じて、自衛隊の魅力の情報発信に努め、1人でも多くの入隊予定者を輩出して、募集目標の達成に邁進(まいしん)する所存だ」としている。