第三章:強き力の響き
演奏と並んで、自衛隊音楽まつりの見所の一つといっても過言ではない「自衛太鼓」が今年も登場=写真上下。全国の太鼓部は、この自衛隊音楽まつりでの晴れ舞台を目指し、日々稽古を積んでいることからも、3年ぶりの武道館のステージに例年以上の強い思いが込められています。
今回登場した太鼓部は以下の通り。来年も熱い演舞を披露してくれることを楽しみにしています。
陸上自衛隊:北海自衛太鼓/旭川北鎮太鼓/八戸陣太鼓/船岡さくら太鼓/朝霞振武太鼓/松本アルプス太鼓/滝ヶ原雲海太鼓/山口維新太鼓/熊本西特連太鼓/小倉ひびき太鼓
最終章:共に踏み出す響き
最終章は、全出演部隊が「さくら(森山直太朗)」の演奏で再登場=写真上。その優しい音色で聴衆を心を和ませました。最後は4人のボーカルの歌唱による「さんぽ」=写真下。明るく元気な歌詞とアップテンポのメロディーが、国際情勢やコロナ禍などの暗い話題を吹き飛ばしてくれる-、そんな思いを感じた方も多いのではないでしょうか。
退場曲は「チカラノカギリ」。今年、陸自の全面協力で放送されたドラマ「テッパチ!」のテーマ曲で約90分のステージは終演となりました。
いつの時代も「音楽の力」は人々に大きな影響を与えます。自衛隊内では、各種儀式での演奏のほか、日々の激務に務める隊員の士気高揚にもかかせません。また、広く市民に自衛隊への理解を得てもらうため、広報としての役割も担っています。
なにかと不安が渦巻くいまの世の中だからこそ、皆の思いが一つになれる「音楽」への期待は高まっています。防衛日報デジタルでは、音楽隊をはじめ、日々任務に就いている自衛隊員の活動、活躍をこれからも伝えてまいります。