画像: 【防災】自治体や地域と訓練 備えの大切さを確かめ、伝える

 【2022年11月18日(金)2面】

原発災害を想定
意思決定、住民避難―関係機関と連携し実動訓練|倶知安駐屯地

 <北海道>倶知安駐北部方面対舟艇対戦車隊(隊長・齋藤2陸佐)は10月31日、北電泊原子力発電所共和町オフサイトセンターと泊原子力発電所周辺自治体で実施された令和4年度「北海道原子力防災訓練」に参加した。

 訓練は、原子力災害対処計画に基づき、国、道、関係町村、防災関係機関と連携して原子力災害対処能力の向上を図るのが目的で、意思決定訓練と住民避難をはじめとする実動訓練が実施された。

 隊は、意思決定訓練として道の防災拠点「北海道原子力防災センター(オフサイトセンター)」に連絡幹部を派遣。次々と付与される状況を掌握しながら、自治体ニーズに基づく実効性ある対処要領について現地対策本部と連携し、その手順などを確認した。

 倶知安駐は「泊原発に一番近い駐屯地として、原子力災害対処時の役割は極めて大きいと認識、地域との連携を引き続き強化していく予定だ」としている。

画像: 部外関係者との綿密な調整を行う

部外関係者との綿密な調整を行う


◆関連リンク
陸上自衛隊 倶知安駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/11d/jgsdf-post/images/kutchan/index.html

20普連が長井市の総合防災訓練で炊き出し|神町駐屯地

 <山形>神町駐20普連(連隊長・荒木1陸佐)は11月6日、長井市立西根小学校で実施された令和4年度「長井市総合防災訓練」に4中隊長の大東1陸尉以下8人が参加した。

 訓練は「長井市西部を震源とするマグニチュード7.7と推定される直下型地震が発生し、長井市内では震度6強を観測。各所で建物倒壊や火災が発生し、多数の死傷者が出たほか、ライフラインが寸断されるなど甚大な被害が生じた。さらに、前日からの集中豪雨により土砂災害発生の可能性が高まるなか、最上川が氾濫(はんらん)危険水位を超えて非常に危険な状況」という想定で行われ、連隊は炊き出し訓練を実施した。

 炊き出し訓練で、隊員たちは衛生管理などを徹底しつつ迅速に炊事を進め、2時間で約300食分の白米を炊飯。長井市赤十字奉仕団へ提供するまでの一連の行動を実施した。

 また、同会場で装備品(軽装甲機動)を展示。長井市長をはじめ参加者が見学し、自衛隊の装備品、災害対処能力などについて理解を深めていた。

 20普連は「訓練で災害時における自治体、関係機関との連携強化を図ることができた」としている。

画像: 装備品展示で自衛隊への理解を深めてもらった

装備品展示で自衛隊への理解を深めてもらった

画像: 炊き出し訓練に臨む隊員たち

炊き出し訓練に臨む隊員たち


◆関連リンク
陸上自衛隊 神町駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/neae/6d/unit_hp/jinmachi_hp/index.html

陸上自衛隊 第20普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/neae/6d/unit_hp/20i_hp/index.html



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