【2022年9月22日(木)2面】

みんなのひろば―《特別版》―
苦労、喜び、教訓、感謝…貴重な経験を綴る

 訓練や研修などに参加した隊員、訓練に参加した学生、隊員家族など、防衛省・自衛隊とさまざまな形でかかわった人たちがその体験、経験を素直に綴(つづ)る所感文コーナー「みんなのひろば」。今回は特別版として、熊本地本(本部長・橋本1陸佐)熊本分駐所で8月の約1カ月間、リクルータとして勤務した3人の隊員の所感文を紹介します。同地本から寄せられたそれぞれのメッセージには、期間中の苦労、喜び、そして得た教訓など、貴重な経験が随所に盛り込まれていました。

※橋本本部長の「橋」は、正しくは旧字となります。

■大変さとやりがい感じた
12飛行教育団飛行教育群本部 空士長 中嶋祭華

 受験から入隊まで、広報官の方にたくさんお世話してもらったことを思い出し、感謝の気持ちを持って勤務することを心掛けるとともに、普段の業務では経験することのできないたくさんの経験をさせてもらい、募集広報に限らず、多くの知識を増やすことができました。

 主に、学校での説明会、入隊希望者への個別説明、街中での広報活動などを行いました。学校説明会では学生の皆が真剣に聞いてくれ、これまでの自衛隊生活で得た知識経験を話すことで、少しでも自衛隊に興味を持ってくれたら良いなと思いました。

 そして、今回説明する機会をもらったことで、自衛隊に興味を持ってもらうためには、どういうところをどんな風にアピールすればいいのかを学ぶことができ、改めて、自衛隊の良さ、魅力を理解することができました。

「どうしたら話を聞いてもらえるか」

 また、大変だと感じたのは、街中での広報活動です。自衛隊に興味や関心があるか分からない一般の人たちに対して、どうしたら足を止めて話を聞いてもらえるか、どうしたら自衛隊に関心を持ってもらえるかをいろいろ考え、工夫することはとても難しく、また勉強になりました。

 今回の勤務を通じて、募集の大変さとやりがいを感じることができました。また、毎日のように一般の方たちとかかわり、自衛隊という組織がどれだけ地域の人々から感謝されているかを身に染みて感じることができました。

 この経験を、これからの自衛隊生活を含めた人生で生かしていき、責任感のある人間になりたいです。そして、広報活動を通じて出会えた方たちとの縁を大切にしていきたいと思います。

画像: 自衛隊をアピールする中嶋空士長(中央)

自衛隊をアピールする中嶋空士長(中央)

画像: 得られた知識や経験を説明

得られた知識や経験を説明

■帰隊後も広報活動を行いたい
5高射群19高射隊 1空士 井上優

 部隊勤務では経験することのできないことが多くあり、貴重な1カ月間でした。

 下通りCOCOSA前でのサテライト勤務では、声掛けやティッシュ、自衛隊のグッズを配布し、自衛官募集に努めました。サテライト勤務では、いろいろな方々から立ち止まって応援の声を掛けてもらい、期待に応えることができるよう、これからの自衛隊生活を頑張らないといけないと再認識しました。 

 学校説明会では、東稜高校と鎮西高校に行きました。生徒に対して教育隊のことや今の自衛隊生活のことについて、自分が経験したことを話しました。普段、人前に立って話す機会があまりないので緊張しましたが、一人でも多くの生徒が自衛隊に興味を持ってくれたら良いなと思いました。

母校訪問「初めて制服姿を見せられた」

 また、母校である熊本国府高校を訪問し、在学中にお世話になった先生方に、初めて制服姿を見せることができ、少しでも成長した姿を見てもらえてよかったです。

 最初の頃は、広報の仕事について知識がほとんどなく、不安を感じましたが、広報官の方々から丁寧に生徒との接し方などを教えてもらい、期間の半ばごろには不安も完全になくなりました。

 最後に、今回学んだ生徒や一般の方々とのかかわりを大切にし、これから先、リクルータ勤務で学んだことや経験したことを生かして、部隊に帰隊しても広報活動を行っていきたいです。

 熊本分駐所での勤務は、毎日が充実し、本当に楽しい1カ月でした。

画像: 募集活動中の井上1士(中央向こう側)

募集活動中の井上1士(中央向こう側)

画像: サテライト勤務での訪問者に丁寧に説明

サテライト勤務での訪問者に丁寧に説明

■「イメージアップ」に注力
302基地システム通信中隊 1陸士 大島奈緒子

 リクルータ勤務で特に力を入れたのは、自衛隊のイメージアップです。学校説明会や市街地広報などを通して、中学、高校生は自衛隊に対して「きつい」「厳しい」というイメージを持っていると感じたので、自衛隊はそのようなことだけでなく、「やりがいや魅力」がたくさんある仕事だということを伝えようと思いました。

 学校説明会では、学生の立場になり、どのような話し方をしたら学生の興味を引けるのか、どうしたら質問しやすい雰囲気を作れるのかを自分なりに考えました。

「声のトーンを上げてみました」

 自己紹介や説明では、好きなユーチューバーの話をして親近感を持ってもらうようにしたり、声のトーンを上げて優しい雰囲気を出すように心がけ、自衛隊のやりがいや魅力を楽しく伝えられるように話をしました。

 そのかいがあって、説明会の最後には、積極的に質問してくれる生徒も現れ、「イメージが変わった」「さらに入りたくなった」などの声を聞くことができました。

 説明会後には、「かっこいいですね。憧れます」といった感想や感謝の言葉を聞くこともでき、「私はすごい仕事に就いているんだ」と再度、やりがいを感じることができました。また、市街地広報ではテレビドラマ「テッパチ!」を見て話しかけてきた人がとても多かったので、もっと自衛隊のことを知ってもらえるとうれしいです。

 今回、さまざまな人とかかわることができ、もっと自衛隊の魅力を伝えたいと思うようになりました。これから先、自衛隊のことをたくさん学び、そしていつか、広報官として勤務できたなら、一人でも多くの人に自衛隊の魅力を発信していけたら良いなと思っています。

画像: 母校を訪れた大島1士(左)

母校を訪れた大島1士(左)

画像: 「もっと知ってもらいたい」と PR

「もっと知ってもらいたい」と PR


◆関連リンク
自衛隊 熊本地方協力本部
https://www.mod.go.jp/pco/kumamoto/



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