【2022年9月7日(水)1面】
【夏 最前線】は、「自衛隊を知ってもらうきっかけに」と、広報イベント真っ盛りのシーズンに奮闘する地本の活動を紹介する企画です。
「みたま祭り」
募集対象者情報20件の成果|鹿児島地本鹿児島所
鹿児島地本鹿児島募集案内所(所長・迫口1陸尉)は8月1日、鹿児島縣護国神社(鹿児島市)の「みたま祭り(来場者約3万人)」に自衛官制度説明ブースを開設し、自衛隊員募集に係る広報活動を実施した。
活動は、広報官の攻めの広報活動の一環だが、日頃から同神社にポスター掲示を依頼するなど、信頼関係を構築。自衛官の採用広報を目的とした自衛官制度説明ブース、制服試着などの出展をしている。今年が2回目。
特に、鹿児島市には、自衛隊の基地や駐屯地が所在していないが、説明ブースには、自衛隊に関心を寄せる高校生らが訪れ、熱心に説明を受けていた。また、小さな子供たちは、自衛官の制服を着て笑顔で写真に納まっていた。
自衛隊の募集種目に関心を示す募集対象者に対しては、広報官が個々のニーズに応じた具体的な採用情報などに関する説明などを行い、今年度または次年度以降につながる募集対象者情報20件の成果が得られ、自衛隊の魅力を最大限アピールすることができた。
ブースを訪れた来場者からは、「自衛官の制服を見ることはあっても、試着する機会はないので良い記念になりました」「学校で自衛隊の説明会があったが、参加できなかったのでこの場で説明を聞くことができてよかったです。今後、進路選択の一つとして考えたい」などの声が聞かれた。
鹿児島所は「広報活動を通じて、多くの地域住民と触れあうことができ、自衛隊への理解促進、防衛基盤の拡充を図ることができた。引き続き、多くの鹿児島市民に自衛隊の活動などを紹介する機会を設け、自衛隊に対する理解促進、認知度向上に努めていきたい」としている。
「清水みなと祭り」
陸海空装備を展示・公開|静岡地本
静岡地本(本部長・武田1空佐)は8月6、7の両日、清水港日の出埠頭(静岡市)で開催された「第73回清水みなと祭り」で広報活動を行った。祭りの開催は3年ぶり。静岡地本は、岸壁に広報ブースを開設したほか、海自の護衛艦「あまぎり」が入港して一般公開と予約制の特別公開を行った。
「あまぎり」の公開には、2日間で4115人が訪れ、甲板に設置されたミサイルや速射砲などを見学したり、乗組員から話を聞いて海自の活動への理解を深めていた。
また、6日は機甲教導連隊(駒門駐)が16式機動戦闘車と87式偵察警戒車の展示を、7日は空自11飛行教育団(静浜基地)のT7初等練習機、1航空団(浜松基地)のT4中等練習機とT400基本操縦練習機、1輸送航空隊(小牧基地)のC130H輸送機、飛行開発実験団(岐阜基地)のF15、F2戦闘機が飛行展示を行った。
岸壁に集まった多くの家族連れは、車両の前で記念撮影をしたり、高速で青空を駆け抜ける航空機に歓声を上げて夏の思い出づくりを楽しんでいた。
静岡地本は「今後も部隊と協力して地域のイベントに参加し、自衛隊の活動への理解促進を図っていく」としている。
「うわじま牛鬼まつり」
3自そろい踏みでPR|愛媛地本
愛媛地本(本部長・川内1陸佐)は7月22日から24日の間、宇和島市で開催された「うわじま牛鬼まつり」で広報活動を行い、延べ2800人が来場した。
23日は、きさいや広場で自衛隊VRと自衛隊制服試着を体験してもらい、24日には、海自の多用途支援艦「げんかい」による艦艇一般公開を3年ぶりに開催し、乗艦見学を満喫してもらった。きさいや広場では、空自西部航空音楽隊による演奏会が行われ、素晴らしい音色に多くの人が魅了されていた。
また、それぞれの部隊に対し、うわじま牛鬼まつり実行委員会主催による歓迎式が催され、宇和島市長から熱いエールが寄せられた。
艦艇見学会場で、装備品(野外炊具1号、水トレーラー、大型トラック、中型トラック)、西部航空方面隊による移動広報(VR体験、模擬操縦桿(かん)体験)や愛媛地本による広報(ミニ制服の試着体験、南極の氷体験)なども展示し、陸海空自を存分に満喫してもらった。
愛媛地本は「見学を通じて自衛隊の魅力を少しでも発信でき、その存在を身近に感じてもらえた。今後も地域との交流を大切にし、さまざまな広報活動を通じて、自衛隊の魅力を伝えていく」としている。