応募書類作成の説明、実習 OB、企業担当者の講話など
【2022年8月25日(木)1面】 香川地本(本部長・小田1陸佐)は7月26日、善通寺駐で令和5年度定年退職予定隊員15人に対し、援護教育を実施した。教育は、香川地本の独自施策として早期の再就職への着手を促し、再就職の円滑化を図るのが目的。
当初、地域援護センター長による再就職の現況、心構え、求人票の見方、応募書類の作成について説明を行った後、実際の応募書類作成の実習、自衛隊OB3人による就職体験談、企業2社の採用担当者による業界の現状、具体的な業務内容、企業が求める人物像などの講話を行った。
今年度は、昨年度の成果を分析・反映し、自己分析・企業研究を踏まえた職業選択要領についてより具体的に説明を実施した。
また、再就職希望隊員が比較的苦手としている応募書類、特に志望動機の記述要領については、企業から求められる事項を明確化し、自己分析を反映した自己PRに着意した実習を実施するなど、援護教育のさらなる充実を図った。
参加者からは、「再就職の目的、自分自身の長所を再確認でき、再就職の方向性を見いだすことができた」「応募書類を作成する際、企業が求める人材とアピールポイントをマッチさせることが重要であることが理解できた」「OBの体験談は、失敗経験などの実体験を基にしているため説得力があった」「企業が退職自衛官に求める求人内容が明確に理解できるようになり、職業選択の幅が広がった」などの所見を得た。
香川地本地域援護センターは「今回の教育成果を次年度の教育に反映するとともに、新規企業開拓、さらなる処遇向上を追求し、定年退職予定隊員の適職援護を通じて、自衛隊組織の精強性維持のために努力する」としている。