【2022年8月18日(木)1面】 募集広報活動が本格化している。より多くの人が集まるイベント、艦艇のスケールに圧倒される参加者、そして、体験学習などを通して自衛隊を知る。地本はさまざまな場面で、自衛隊のPRに懸命だ。真夏の日差しが照りつける中、広報官たちが奮闘する「夏最前線」の様子を随時紹介する。
サマーフェスタinさいき/「海自の仕事に興味持った」|大分地本
大分地本(本部長・内野1陸佐)は「海の日」の7月18日、海自佐伯基地分遣隊で開催された「サマーフェスタinさいき」に参加し、広報ブースを設置した。
広報ブースでは、缶バッジ制作コーナー、海自砕氷艦「しらせ」が南極から持ち帰った南極の氷に触れる体験や、子供向けのミニ制服の試着体験を行った。
また、福岡、別府、湯布院各駐による装備品展示が行われ、自衛隊車両の周りには大勢の家族連れが集まり、笑顔でミニ制服を着て記念写真を撮る親子連れの様子が見られた。
イベントの合間には、湯布院、別府両駐合同の音楽隊による演奏も行われ、若手ボーカルによる「マツケンサンバ」は、老若男女問わず大いに盛り上がった。
参加者からは、「海上自衛官の方たちが働いている様子を間近で見て、海自の仕事に興味を持ちました」「陸自の機動戦闘車は迫力があって、かっこよかったです」などの感想が聞かれた。
大分地本は「今後も広報活動を通じ、自衛隊の理解促進を図り、各部隊と連携をとりながら、積極的にPRを行っていく」としている。
きっさこまつりin米之宮浅間神社/家族連れ「将来、入隊したい」|静岡地本
静岡地本富士地域事務所(所長・本間3陸尉)は7月3日、富士市の米之宮浅間神社で開催された「きっさこまつりin米之宮浅間神社」に参加し、広報活動を行った。
イベントは、同神社の協力で開催された夏祭り。主催者から「自衛隊の広報活動でイベントを盛り上げてもらいたい」との依頼を受けて実現した。
当日は、午前10時からステージで和太鼓演奏やキッズチアリーディング、バンド演奏などが行われた。また、飲食物や雑貨などの販売もあり、多くの家族連れが来場して会場は大いに盛り上がった。
富士所は、会場内に陸自の小型トラックを展示し、車両見学や子供用迷彩服の試着体験を実施するとともに、自衛隊の装備品パネルの展示、広報グッズの配布などを行った。
特に小型トラックは多くの来場者の人気を集め、迷彩服を着用した子供たちが車両とともに写真撮影を行う姿が見られた。
また、「将来、自衛隊に入隊したい」と説明を受ける家族も訪れるなど、地域住民と触れ合うとともに、自衛隊をPRする貴重な場となった。
富士所は「今後も地域のイベントで自衛隊の活動や魅力を発信するとともに、自衛隊を身近に感じることができるような活動を実施していく」としている。
丹後王国祭・やさか納涼祭/制服全試着を目指す親子も|京都地本
京都地本京丹後地域事務所(所長・吉田1空尉)は7月16日、地域イベント「丹後王国祭・やさか納涼祭」に参加し、自衛隊の広報活動を実施した。
3年ぶりの開催となったイベントには、京都府内外から大勢の来場者であふれかえり、歌やダンスで大いに盛り上がった。
自衛隊の広報ブースでは、経ケ岬(きょうがみさき)分屯基地の軽装甲機動車展示やミニ制服の試着コーナーを設けるなど、多くの親子連れや若者が記念撮影を楽しんだ。
参加者の中には、「この間は、陸の制服を着たから、今回は空の制服を」などと毎回イベントに参加し、全種類の試着を目指す常連の親子もいて、広報官らと楽しそうに談笑する場面も見られた。
京丹後所は「引き続き、地域、部隊と連携しながら広報活動に力を注いでいきたい」としている。
MEGAドン夏祭り/北方音のコンサートも|函館地本
函館地本(本部長・久保1海佐)は7月18日、北部方面音楽隊と28普連の支援を受け、「MEGAドン夏祭り」で市街地広報を実施した。
広報ブースでは、装備品展示のほか、缶バッジ釣りや自衛隊グッズが当たるガチャガチャを実施。天候に恵まれ、3連休最終日ということもあり、多くの親子連れでにぎわった。恒例のミニ制服試着も好評を博し、多くの来場者の笑顔であふれていた。
昨年まで音楽隊に在籍していた、田邉陸曹長率いる函館地本有志によるスペシャルコンサートと、音楽隊によるコンサートは、アンコールの拍手が起こる盛り上がりを見せた。
函館地本は「今後も地域や部隊などと連携を図り、新型コロナウイルス感染症対策を十分にとりつつ、自衛隊の認知度、理解度の向上に努めていく」としている。