【2022年7月7日(木)1面】愛知地本(本部長・下本1陸佐)は5月18日、名城大学ナゴヤドーム前キャンパスで外国語学部の学生と教員の9人に対し、2本立ての前段として募集課長の湯浅2陸佐による防衛講話を実施した。湯浅課長は、日本周辺の安全保障環境、中国、北朝鮮、ロシアの軍事動向、防衛省・自衛隊の任務や編成、新たな領域である宇宙・サイバー・電磁波の取り組み、多数の職種・職域などについて説明した。学生は、真剣なまなざしでスクリーンを見つめ、話に聞き入っていた。
6月9日には、守山駐で外国語学部の学生と教員の10人に対し、後段として守山分駐所が35普連、10特殊武器防護隊の支援の下、部隊見学会を行った。学生たちは、初めて訪れた駐屯地に緊張した面持ちだったが、受付を担当した広報官の丁寧で気さくな対応により、説明会場に到着するころには和気藹々(あいあい)の雰囲気となった。
初めに、部隊の概要説明、外国語学部の学生という特性を捉えて国際貢献の体験談、通訳業務など、学生が興味・関心を持つように工夫を凝らして説明した。学生からは、「通訳は、専攻している英語を生かせるので魅力的」などの感想があった。
次に、軽装甲機動車、高機動車、化学防護車、人命捜索・救助セットなどの装備品展示、高機動車の体験試乗を実施。学生は、防護マスクの装面や戦闘用防護衣の試着も行った。初めて見る自衛隊車両には、「思っていたよりも大きい」などと興味津々の様子だった。
2本立てのPRに対し、学生からは「非常に有意義で、とても学びの多かった時間でした」「自衛隊は、縁がないと決めつけてしまっていたが、英語を生かせる場は多くあるのだということを知ることができました」「自衛隊の訓練や取り組みは、メディアで報道される程度しか知らなかった。自衛隊の仕事の過酷さや偉大さを実感することができました」などの感想があった。
愛知地本は「少子化の進行による募集対象者の減少、高校卒業者の進学率の高止まり、コロナ禍の状況で自衛官などの募集を取り巻く環境がますます厳しくなっている中、大学との連携を最大限に活用し、募集対象者の視点に立った募集広報を行い、募集目標の達成に邁進(まいしん)する」としている。