臨時勤務者、リクルータたちも大活躍

 【2022年6月21日(火)1面】 イベント参加で地域と交流し、広報ブースなどで積極的にアピール。会場には、家族連れらが多く訪れ、子供たちは初めて見る自衛隊の装備に驚き、笑顔を見せる。自衛隊への理解と関心を持ってもらうため、晩春の5月、各地で実施されたイベントをまとめて報告する。

商業施設で好評「VR体験」に行列|京都地本

 京都地本京都地区隊京都募集案内所(所長・萱野陸曹長)は5月28日、京都市南区のイオンモールKYOYOで自衛隊イベントを開催した。

 当日は、一階入り口で「自衛隊車両展示&写真撮影」を実施。リーフレット入り迷彩ティッシュを配布し、来場を呼び掛けた。

 イベントブースには、約500人が来場。「ちびっこ制服試着体験」「南極の氷展示」「個人装具体験」「令和4年度富士総合火力演習放映」などを実施したほか、「VR体験」では、前回よりも台数を増加して「水陸両用車海上機動」「超絶技巧ホワイトアローズ」などを提供し、行列ができるほどの人気だった。

 また、「自衛隊何でも相談コーナー」では、広報官が熱心に相談に応じ、31人の若者が自衛隊に興味を持ってくれた。

 来場者からは「自衛隊に興味があり、詳しく知りたい」「もっといろいろと自衛隊イベントをやってほしい」などの感想があった。

 京都地本は「引き続き各種イベントで自衛隊の魅力を伝え、一人でも多くの人に自衛隊を理解してもらいたい」としている。

画像: 車両展示の様子

車両展示の様子

 京丹後地域事務所(所長・吉田1空尉)は5月29日、「空自経ケ岬分屯基地開庁65周年記念エアーフェスタ経ケ岬2022」で広報活動を実施した。来場者は約8千人。

 会場では、軽装甲機動車(LAV)や野外炊具1号、空自の地対空誘導弾(ペトリオット)など陸空の装備品が展示され、また、米陸軍軍楽隊と海自舞鶴音楽隊による音楽演奏が行われた。

 会場上空では、SH60K哨戒ヘリ、C2輸送機やF15戦闘機など海空の航空機による飛行展示が行われ、小松救難隊のUH60J救難ヘリによる救難展示(遭難者救出)時には、会場から拍手が起こった。

画像1: 商業施設で好評「VR体験」に行列|京都地本
画像2: 商業施設で好評「VR体験」に行列|京都地本

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商店街の「びっくり市」で広報ブースが大盛況|岩手地本

 岩手地本北上地域事務所(所長・稲葉1陸尉)は5月22日、花巻市上町商店街で開催された「どで びっくり市in花巻」(花巻市商工会議所主催)に自衛隊広報ブースを展開した。

 同所から7人が参加したほか、リクルータとして22即応機動連隊3中隊から住吉陸士長、装備品展示に9高射特科大隊から1・1/2トン救急車の支援を受けた。

 イベントは、春と秋の毎年2回ずつ行われる地域限定イベントで、県内から30店舗以上が出店。海産物、山菜、食料品、衣料品などを販売、紹介する。自衛隊広報ブースでは、装備品展示、制服試着体験、装備品の缶バッジを配布し、多くの人が足を運んでいた。

 主催者側からは、「自衛隊広報ブースは大盛況で、来場者の喜んでいる姿を拝見できてよかった。今後も引き続き参加をお願いしたい」との言葉があった。

 北上所は「引き続き自治体や関係地域と協力し合い、各種イベントでの広報活動を通じて、自衛隊に対する理解促進に努めていく」としている。

画像: VR体験を楽しむ様子

VR体験を楽しむ様子

画像: 北上地域事務所所員と車両の前で写真を撮る子供達

北上地域事務所所員と車両の前で写真を撮る子供達


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日本モンキーパークで車両展示が子供に人気|愛知地本

 愛知地本小牧分駐所(所長・佐々木3空佐)は5月29日、日本モンキーパーク「はたらく車大集合!」に参加し、広報ブースを設置して自衛隊のアピールを行った。主催者発表によると、総入園者約3500人、イベント参加者約1300人。小牧所員は炎天下、水分補給をしながらイベントを実施した。

 「はたらく車大集合!」には、JAF、岐阜バス、ネッツトヨタ名古屋などが広報ブース、「身近で働く車」を展示して、それぞれの車両などの説明を行った。地本の広報ブースでは、装備品展示、ミニ制服試着コーナーを設け、子供たちにはぬり絵やうちわが入ったグッズを配布し、大いににぎわった。特に、1/2トントラックは、幌を外して乗りやすくしたため、子供たちに大人気だった。

 小牧所は「これからも地域の活動に積極的に参加して信頼関係を築き、将来の募集につなげていく」としている。

画像1: 日本モンキーパークで車両展示が子供に人気|愛知地本
画像2: 日本モンキーパークで車両展示が子供に人気|愛知地本

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静浜基地航空祭で採用説明コーナー設置|静岡地本

 静岡地本藤枝地域事務所(所長・宝保1陸尉)は5月22日、空自静浜基地(焼津市)で行われた「静浜基地航空祭2022」で広報活動を実施した。

 航空祭は3年ぶりの開催。T7初等練習機のフライトから始まり、U125飛行点検機、UH60J救難ヘリコプター、F15戦闘機など、多くの航空機が基地上空を飛行。普段見ることがない戦闘機や救難機のフライトに来場者は釘付けになっていた。

 藤枝所は、第1格納庫内に自衛官採用制度説明コーナーを設け、広報官が自衛官の仕事などを紹介した。来場者からは「パイロットになるためには、どうすればいいですか」「自衛隊の職種を教えてください」など多くの質問が寄せられ、また、浜松救難隊による救難展示を見た若者は「一度は自衛官をあきらめたが、また挑戦してみようと思います」と意欲を見せていた。

 最後は、同基地所属のT7初等練習機10機の大編隊による展示飛行。「富士山隊形」で基地上空に現れると、来場者は航空機に向かって大きく両手を振るなど、久しぶりの航空祭を楽しんでいた。
 藤枝所は「今後もイベントなどを通じて自衛隊をPRし、やりがいのある職業ということを伝えていく」としている。

画像: T7

T7

画像: 精度説明コーナー

精度説明コーナー


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「姫路お城まつり」で「パイロットに興味」

 兵庫地本姫路地域事務所(所長・後藤田1陸尉)は5月21日、2年ぶりに通常開催された「姫路お城まつり」で3特科隊、3高射特科大隊と連携し、自衛隊広報ブースを展開した。

 姫路市民をはじめ全国からの観光客ら約6万人が姫路の町を訪れ、中でも自衛隊の装備品展示、職業紹介、制服試着は多くの人でにぎわった。

 午後からは部活帰りの生徒が多数訪れ、自衛隊ブースはさらに活気にあふれ、臨時勤務中の航学73期の友藤空曹長がパイロットスーツで広報。受験希望者を獲得するなどの活躍をした。来場者からは、「今年入隊した先輩に続きたいです」「パイロットにすごく興味を持ちました」などの声を聞くことができた。

 兵庫地本は「今後もイベントなどに積極的に参加し、自衛隊の魅力を発信するとともに、自衛官という職業に興味を持ってもらえるよう、さらなる広報に努めていく」としている。

画像1: 「姫路お城まつり」で「パイロットに興味」
画像2: 「姫路お城まつり」で「パイロットに興味」

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