【2022年6月1日(水)1面】 防衛省は5月20日、南スーダン国際平和協力業務実施計画について、同31日までとなっている現行の派遣期間を1年間延長し、令和5年5月31日までとすることを発表した。
日本は平成23年(2011)11月から、国際連合南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に司令部要員を派遣しており、現在、4人の司令部要員が、首都ジュバのUNMISS司令部で、兵站(へいたん)、情報、施設、航空運用の各業務に関する企画・調整などを実施している(平成24年1月~同29年5月は、陸自の施設部隊を派遣)。
UNMISSの活動期間は、今年3月15日、国連安全保障理事会で2023年(令和5)3月15日まで1年間延長する「安保理決議第2625号」が採択された。
防衛省では、UNMISSは現在、日本が要員を派遣する唯一の国連PKOで、司令部要員の派遣は、南スーダンの和平プロセスの進展を国際社会とともに支援するもの。国連への緊密な関与の継続や、周辺アフリカ諸国などとの連携、人材育成の機会の確保などの観点から、引き続き、日本が要員を派遣する意義があるとし、5月20日の閣議で派遣継続の意義などを踏まえ、南スーダン国際平和協力業務実施計画を変更し、派遣期間を延長することが決定された。