研修、訓練で災害対処能力を向上

 【2022年5月11日(水)2面】 海自14護衛隊(司令・目賀田1海佐)は4月14日、所属の「あさぎり」「せんだい」と3護衛隊の「みょうこう」「ふゆづき」の乗組員とともに、福井県おおい町(大島半島の先端部)に所在する関西電力送配電大飯発電所で部外研修を実施した。原子力発電所の危機管理に関する関心が高まっている中、護衛艦隊で「安全文化の醸成」など、安全やリスク管理の徹底が促進されていることを踏まえて行った。

 当日は、広報施設「エルガイアおおい」で原子力発電の概要をはじめ、テロ対策や自然災害に対する安全対策などについて懇切丁寧な説明を受けた。その後、専用バスで移動。大飯発電所の構内施設を見学した。

 車中では、専用のVRゴーグルを着用。主要施設や原子炉内部の様子をリアルな映像で確認しながら、安全対策やリスク管理などについて説明を受けた。

 大飯発電所は、山や海に囲まれた原発であることから、特に自然災害などに対して万全な安全対策が取られており、安全・安定運転を継続していく確固たる態勢について実地に学ぶことができた。

 また、これらの安全対策やリスクを最小限に抑えるための措置などは、部隊における安全推進施策に参考とするべき点が多々あり、非常に有意義な研修となった。研修参加者からは、「安全対策は大変興味深いものであり、とても参考になった」などの所見があった。

 14護衛隊は「民間重要施設やそのリスク管理を学ぶことは、われわれの任務遂行の観点からも非常に重要。〝学習する組織へ〟を合言葉に、今後も産学官における優れた知見などを積極的に学び、勤務に生かしていきたい」としている。

画像1: 原発の安全対策学ぶ 乗組員ら施設見学|海自14護衛隊
画像2: 原発の安全対策学ぶ 乗組員ら施設見学|海自14護衛隊

◆関連リンク
海上自衛隊 第14護衛隊
https://www.mod.go.jp/msdf/efhq/reikabutai/14ed.html



This article is a sponsored article by
''.