【2022年3月16日(水)2面】 <福岡>空自芦屋基地(司令・德重空将補)は2月7日、「女性ヘルスケア」と題し、自衛隊呉病院の医官である川内3海佐が女性の心身にまつわるさまざまなトラブルや解決法、また、キャリアと妊娠・出産の両立など、女性のヘルスケアについてリモート講話を行った。

 講話は、女性はもちろん、管理者に対しても行われ、川内3佐は冒頭で「このご時世、このような話題は〝セクハラ〟と勘違いされないかと危惧(きぐ)する方もいるかもしれないが、正しい知識を得て互いにビジネスライクに接することが大事」と述べた。

 講話後、「女性がこんなに辛い思いをしていたとは目からうろこが落ちた思いだった」という男性隊員の意見や、「婦人科受診へのハードルが下がって気持ちが楽になった」などの女性隊員の意見があり、講話により女性活躍に資する認識を向上させることができた。

 現在、女性自衛官は約1.8万人(全隊員の7.9%)だが、令和12年度までに全自衛官に占める女性の割合を12%以上とする計画で、今後ますます女性のヘルスケアについて正しく理解していかなければならない。

 女性が働く上で避けては通れない月経・妊娠・更年期などに関して部隊における理解はいまだ微々たるものだと感じられ、女性が活躍していく中で雇用機会の均等という意味での男女共同参画の推進はかなり前進したものの、身体の違いについての理解は職場環境や隊員の意識が追いついていない現状もある。

 芦屋基地は「今回の講話を契機として、全ての隊員が健全で働きやすさを実感できる職場環境と、限られた人的資源を有効活用し得る態勢の構築をさらに推進していく」としている。

画像1: 呉病院の女性医官が「女性ヘルスケア」テーマに講話|空自芦屋基地
画像2: 呉病院の女性医官が「女性ヘルスケア」テーマに講話|空自芦屋基地

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航空自衛隊 芦屋基地
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