【2022年3月10日(木)1面】 岸田文雄首相は東日本大震災11年となる3月11、12の両日、東北3県を訪問。追悼式に出席し、施設で献花・黙とうなどを行う予定だ。
松野博一官房長官が2月25日の記者会見で明らかにしたところによると、首相は3月11日に福島県主催の「追悼復興祈念式」に出席する。翌12日は岩手、宮城両県の国営追悼・祈念施設を訪れて献花を行い、黙とうをささげる。
岸田首相は官房長官会見があった2月25日、東日本大震災から11年を迎えるにあたり、「国民の皆様へ」と題し、「最愛のご家族やご親族、ご友人を失われた方々のお気持ちを思うと、いまなお哀惜の念に堪えない。復興に全力で取り組んでいく」などの談話を発表。その上で、国民に対し、震災発生時刻となる3月11日午後2時46分に、それぞれの場所で黙とうをささげるよう呼びかけた。
今なお哀惜の念に堪えない
東北地方を中心に未曾有の被害をもたらした東日本大震災の発生から11年を迎えようとしています。
この震災によりかけがえのない多くの命が失われました。最愛のご家族やご親族、ご友人を失われた方々のお気持ちを思うと、今なお哀惜の念に堪えません。
政府は、原発事故の被災者を含め、いまだ被災地の方々がさまざまな課題に直面している現実を心に刻み、復興に全力で取り組んでまいります。また、震災の大きな犠牲の上に得られた教訓を風化させることなく、また、相次ぐ自然災害の教訓を生かし、防災・減災、国土強靱(きょうじん)化に取り組み、災害に強い国づくりを進めてまいります。
この震災により犠牲となられた全ての方々に対し哀悼の意を表すべく、3月11日の午後2時46分に1分間の黙とうをささげ、ご冥福をお祈りすることとしております。国民の皆様におかれましても、これに合わせて、それぞれの場所において黙とうをささげるなど、犠牲者のご冥福をお祈りいただきますよう、お願いいたします。
(「首相官邸」ホームページから)