【2022年3月8日（火）2面】
　
【理想の「レンジャー」を追求｜33普連 3陸曹中道翼】
　レンジャー教育を終えて今は安堵感でいっぱいです。振り返ってみると本当に長い教育でした。教育の途中で学生長を命じられ、4陸曹教育隊では会長をしていた経験がありましたが、このようなすごく厳しい教育で、学生長としての責務を全うできるのかとても不安でした。

　しかし、33連隊の部隊レンジャー46人目の学生長を実施できる貴重な機会を前向きに捉え、逆境を乗り越えた先にある強さの習得を目標に思い切ってやろうと思いました。

　教育参加中、教官・助教の方々からの熱い指導があり、時には自分の学生長としての言動などに自信がなくなる時も多々ありましたが、そういう時は同期が励ましてくれ、助けてくれました。そのお陰で帰還式までやってこれました。

　教育で習得した事項はレンジャー隊員として必要な知識・技術もさることながら、全ての人、物に感謝をするという心の変化が一番大きいです。時間的・体力的制約のある中、自分一人では絶対にできないことや、物、食事、水の大切さを身を持って感じました。今まで感謝の気持ちを持っていなかったわけではありませんが、普段の生活は当たり前のものではないことを自覚することにより、今まで以上に全てのことに対して感謝の気持ちを持たないといけないと思いました。

　また、追い込まれた時の自分の甘さや、一部習得が不十分であった課目などもあり、自分の弱点を新たに発見することができました。今後は、この経験を生かし、できないことは何度も練成し、理想のレンジャー隊員を追求したいと思います。

　46期のみんなとレンジャー教育を受け、学生長として卒業できたことを本当に幸せに感じます。教育を支えて下さった全ての方々に感謝の意を表します。