【2022年3月8日(火)1面】 岸信夫防衛大臣は2月17日、ダットン豪国防大臣と日豪防衛相電話会談を実施した。
防衛省によると、会談は約30分間行われ、冒頭、岸大臣から、ダットン大臣に対し、日本のトンガ王国における国際緊急援助活動の実施にあたり、自衛隊の輸送機の受け入れなど多岐にわたる支援を得たことへの感謝の意が示された。
また、岸大臣は、昨年9月に防衛省が初めて主催した多国間防衛相会合である、日・太平洋島嶼(とうしょ)国国防大臣会合(JPIDD)への豪代表者の参加や、南太平洋国防大臣会合(SPDMM)への日本のオブザーバー参加に向けての豪州からの支援に対しても感謝を伝えた。
両大臣は、1月6日の日豪首脳会談で日豪円滑化協定(RAA)が署名に至ったことを歓迎。共同訓練や災害救助などのより大規模かつ複雑な協力活動を円滑に実施することを通じ、これまで培ってきた2国間の安全保障・防衛協力を新たな段階に引き上げることで一致した。
さらに、両大臣は、ウクライナ情勢について意見交換。ウクライナ情勢をめぐる問題は、この地域だけではなく、国際社会全体に影響をおよぼすグローバルな問題であり、ともに「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向けて連携する日豪両国にとっても、看過することができない重大な問題であるとの認識を共有した。
両大臣は、太平洋島嶼国を含む地域のパートナーとの協力をともに一層強化し、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化にますます益々取り組んでいくことで一致した。