【2022年3月4日(金)1面】 <三重>久居駐33普連(連隊長・向田1陸佐)はこのほど、三重県と熊野市、御浜、紀宝両町の1県1市2町が実施する「紀伊半島大水害10年防災訓練」に連隊長以下10人が参加した。訓練は、関係機関などとの連携を強化するとともに、地域住民に対する自衛隊への信頼感の醸成・促進を図るのが目的。

 訓練で連隊は、発災現場から指定避難所までの輸送支援訓練を担任。訓練に参加した住民を感染症対策を施した高機動車で速やかに搬送した。また、訓練の状況について、隊員からの分かりやすい説明があり、地域住民への理解度の向上につなげることができた。

 主会場の熊野市民会館では、連隊長がウェブ会議に参加。各会場で行われた訓練の様子をズーム映像や音声で確認するなど、主会場に設置された対策本部と各被災現場とのリモート会議による情報共有訓練などを実施した。

 33普連は「訓練は、10年前に発生した大災害を風化させない良い機会となり、水害による減災対策や地域防災力の向上に連隊は寄与することができた」としている。

【紀伊半島大水害】
 平成23年8月25日、マリアナ諸島の西の海上で発生した大型の台風12号が9月3日に高知県東部に上陸後、西日本から北日本にかけて、山沿いを中心に広い範囲で記録的な大雨をもたらした。

 紀伊半島では、8月30日午後5時から9月5日午前6時までの総降水量が広い範囲で1000ミリを超えるなど、和歌山県南部を中心に各地で大雨による被害が大きく、人的被害は死者56人、行方不明者5人、重傷者5人、軽症者3人の計69人。

 また、住宅被害は、全壊240棟、半壊1753棟、一部破損85棟、床上浸水2706棟、床下浸水3149棟の計7933棟のほか、非住家(公共建物を除く)被害532棟を合わせると、建物被害は合計8456棟に上った(和歌山県ホームページから)。

画像: リモート会議の様子

リモート会議の様子

画像: 感染症対策された車両に乗り込む避難訓練参加者

感染症対策された車両に乗り込む避難訓練参加者

画像: 訓練の状況説明を行う隊員

訓練の状況説明を行う隊員

画像: 訓練参加隊員に激励を行う連隊長

訓練参加隊員に激励を行う連隊長


◆関連リンク
陸上自衛隊 久居駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/10d/butai/sta/hisai/

陸上自衛隊 第33普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/10d/butai/butai/33i/index.htm



This article is a sponsored article by
''.