【2022年3月2日(水)1面】 防衛省は2月27日、同日午前7時51分ごろ、北朝鮮が西岸付近から、少なくとも1発の弾道ミサイルを、東方向に向けて発射したと発表した。最高高度約600キロ程度、距離は約300キロ程度飛翔。落下したのは北朝鮮東岸付近で、日本の排他的経済水域(EEZ)外と推定。航空機や船舶からの被害報告の情報はない。今年に入り、北朝鮮によるミサイル発射は、巡航ミサイルの発射発表も含め、8回目。
2月27日に会見した岸信夫防衛大臣は、「国際社会がロシアによるウクライナ侵略に対応している中、この間隙を縫って行われたものであるとするならば、断じて容認されることはできない」と述べた。
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防衛省は2月28日、北朝鮮が「偵察衛星」の重要試験を行った旨を発表しているとした上で、昨年1月の党大会で「軍事偵察衛星」の設計などに言及しており、27日の弾道ミサイル発射により、こうした偵察衛星に関する何らかの試験を行った可能性があることを明らかにした。