【2022年2月8日(火)2面】 <山形>神町駐20普連(連隊長・荒木1陸佐)は1月26、27の両日、大高根演習場(村山市)と西訓練場で令和3年度「第3次基礎となる部隊の訓練検閲」を実施し、1中隊が4年ぶりに冬季での訓練検閲を受閲した。訓練検閲は「スキー行進に引き続き、独立的に遊撃行動に任ずる普通科中隊の行動」を課目とし、積雪寒冷地での作戦遂行能力を評価するとともに、その進歩向上を促すのが目的。
《25日》訓練開始に先立ち、駐屯地体育館で隊容検査が行われ、統裁官の荒木連隊長は(1)指揮の要訣の具現化・実践(2)部隊の基本的行動および隊員の基礎動作の確行(3)健康管理・安全管理を万全に-の3点を要望。「中隊長を核心として、全隊員が一丸となり、任務の完遂に邁進(まいしん)することを期待する」と訓示を述べた。
《26日》朝、状況開始とともに観音橋南側から演習場内の集結地に向けてスキー行進を開始。各隊員は行進計画に基づき速度の維持、隊形の保持などに着意しながら整斉と行進を実施した。休止の間、警戒員は積雪地の特性を踏まえ、スキーストックを使用した銃座を活用し、直ちに火力発揮できる態勢を整えるなど、敵を意識した行動に努めていた。
また、集結地到着前には先行班を派遣。速やかな安全化と誘導の処置を行い、主力進入の円滑化を図り、偵察活動、宿営準備に取り掛かった。
《27日》早朝、月明かりが演習場を薄暗く照らす状況の中、3小隊は、行動拠点から伏撃予定地に前進。地形などを利用して身を潜そめつつ、目標車両接近の兆候を監視した。目標車両が接近するやいなや、火力支援班の迅速・的確な火力発揮で敵を一掃。突入班が速やかに車両検索から爆破までの一連の行動を行った。
引き続き、駐屯地西訓練場に部隊を集結させ、襲撃行動に移行。偵察間、受傷者が発生したが、速やかな第一線救護を実施するとともに、直ちにアキオで後送。UH1J(6飛行隊)を用いたホイストまでの行動について適切に処置した。
また、1小隊と2小隊は中隊突入命令下達後、速やかに突入準備を完成させ、突入支援射撃の下、速度を発揮して突入し、目標の破壊任務を完遂した。
20普連は「検閲間、冬季における厳しい環境下だったが、全隊員が与えられた任務に対して最後まであきらめることなく取り組み、一人ひとりが自己の責務を全うし、1中隊は任務を完遂した」としている。
陸上自衛隊 神町駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/neae/6d/unit_hp/jinmachi_hp/index.html
陸上自衛隊 第20普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/neae/6d/unit_hp/20i_hp/index.html