【2022年1月20日(木)1面】 防衛省は1月13日、空自芦屋基地(司令・德重空将補)で2月27日に開催される同基地創設60周年記念行事で、会場の一部に有料観覧席を試行的に設け、基地周辺の福岡県遠賀郡、北九州市八幡西区、同若松区の居住者を対象に公募を行うと発表した。財源の確保を図るのが目的で、今後の航空祭など各種行事での一部有料観覧席の設置に向けて検討するためという。当日は、空自のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の展示飛行も実施される予定。
基地周辺居住者限定 財源確保が目的
有料観覧席は、基地内にある13飛行教育団飛行教育群の庁舎4階ベランダに13席設置され、入場料は1席1万円。参加できるのは、基地周辺の福岡県遠賀郡の4町、北九州市八幡西、若松両区居住者に限定している。
防衛省によると、平成30年度に策定した「中期防衛力整備計画」で、防衛力整備の一層の効率化・合理化などを進めるとともに、そのほかの収入の確保などを通じて実質的な財源確保を図ることとされており、その一環として行う。
これを受けて、令和4年度以降に航空祭など空自が開催する展示飛行を伴う行事を対象に、会場の一部に有料観覧席を設けることの検討の資とするのが目的という。
芦屋基地のホームページによると、当日は同基地所属のT4やUH60Jの航過飛行のほか、今年初のブルーインパルスによる展示飛行が披露され、行事を盛り上げる。